日立電線、40Gigabit Ethernet用メディアコンバータを開発
日立電線株式会社は1月19日、40Gigabit Ethernet(GbE)のメディアコンバータ「XLGMC-1001」を開発したと発表した。40GbEインターフェイスを持つメディアコンバータの製品化は、世界で初めてという。なお同規格は現在、IEEE 802委員会において標準規格化を審議中で、製品は、規格制定が見込まれる6月の販売開始を予定している。
XLGMC-1001では、40GbEの信号を4本の10Gbpsの信号に分割・符号化して、波長多重転送する方式を採用。これによって、高速伝送の障害となる波長分散・偏波モード分散の影響を排除しており、従来の10GbEメディアコンバータと同等の伝送性能となる、最大伝送距離80kmの一心双方向伝送を実現したという。
ユーザーインターフェイスとしては、QSFPトランシーバーを採用し、マルチモードファイバで接続する40GBASE-SR4と、銅線で接続する40GBASE-CR4のいずれにも対応可能。将来的には、シングルモードファイバで接続する40GBASE-LR4に対応可能な小型光トランシーバー、XL2への対応も予定しているとのこと。
なお大きさについては、小型化が進んでいる10GbE電子部品の採用や高密度実装技術を適用することにより、筐体を1Uサイズに納めたとしている。
XLGMC-1001 | XL2モジュール | 2009年のInterop Tokyoに出展されていた試作品のモジュール |
2010/1/20 17:14