NTTデータとシトリックスがデスクトップ仮想化で協業、2010年度に20社への導入目指す


 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(以下、NTTデータ)とシトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)は2月22日、デスクトップ仮想化ソリューション「Citrix XenDesktop」などを活用する、デスクトップ仮想化分野で協業すると発表した。

 NTTデータではこの協業に伴い、シトリックスのパートナープログラム「Citrix Solution Advisor」へ本格的に参加。最上位の「Platinum」メンバーとなり、顧客に対して積極的な提案を行っていくという。

 具体的には、これまでNTTデータが取り組んできた仮想化製品とXenDesktopを組み合わせ、利便性とセキュリティ向上、ワークスタイルの多様化への対応といったメリットを提供できるソリューションを構築するとのことで、イントラネット上のオフィス環境を、サーバー、デスクトップともに仮想化するソリューションなどを検討している。

 また、2010年前半中に、XenDesktop認定資格取得者を国内最大規模まで強化するほか、自社内にもXenDesktopを導入し、ネットワークの最適化や、さまざまな環境での活用などを行って、導入効果を検証するモデルケースとして活用する。さらに、XenDesktopを主体に、顧客の稼働環境を検証するコンピテンシーセンターを開設。サーバーやネットワーク機器などの各種ハードウェア、代表的なアプリケーションなど、顧客の利用環境を再現できるよう、設備を整えていく計画である。

 なおNTTデータでは、2010年度中に、デスクトップ仮想化ソリューションの約20社への導入を目指すほか、プライベートクラウド、コミュニティクラウドを多様なデバイスから利用可能にするデスクトップ仮想化技術の展開に向けても、検討を開始する予定とのこと。

 一方シトリックスでは、デスクトップ仮想化の戦略パートナーにNTTデータを位置付け、実績とノウハウに基づく営業支援および技術支援などを提供。また、NTTデータのコンピテンシーセンターの開発・運用にあたって、製品ライセンスの提供や技術サポートなどを行う予定である。




(石井 一志)

2010/2/22 15:56