Web仮想デスクトップ「Startforce」新版、Office 2007が利用可能に


 スタートフォース株式会社は3月19日、Web仮想デスクトップソリューションの新版「Startforce Enterprise 2.3」を発表した。21日より提供を開始する。

 Startforce Enterpriseは、デスクトップ環境そのものをWebブラウザ上で利用可能にするサービスだ。いわゆる「Desktop as a Service」で、独自のWeb OS機能をWebブラウザへ提供する。従来のシンクライアントのような仮想サーバーやブレードPCの構築は不要。同期型通信の画面転送プロトコルではなく、Ajaxによる非同期通信で必要なデータのみ送信するため、ネットワークトラフィック量が大幅に抑えられる。このため、Webブラウザ上のデスクトップ環境でありながら、軽快に操作できるのが特長だ。

 新版では、Office 2007が月額制で利用できる「MS-Officeオプション」を追加。クライアントにOffice製品をインストールすることなく、インターネット経由でWord/Excel/PowerPoint 2007などが利用できる。

 また、携帯電話、PDA、スマートフォンなどのモバイル環境からも、Web仮想デスクトップにアクセス可能となった。Startforce Enterpriseで利用するメール、連絡先リスト、各種ファイルはそのまま利用可能。Officeファイルについては、専用のビューワを提供する。

 月額利用料は、Startforce Enterprise 2.3が2100円/ユーザーから、MS-Officeオプションが3150円/ユーザーから。




(川島 弘之)

2010/3/19 16:30