PPC、UIを強化したBPMソフト新版「jCOM1 S-BPM Suite 3.4.0」


 パワード プロセス コンサルティング株式会社(以下、PPC)は3月25日、ビジネスプロセス管理(BPM)ソフトウェアの新版「jCOM1 S-BPM Suite 3.4.0」を発表した。4月16日より国内出荷を開始する。

 jCOM1 S-BPM Suiteは、独jCOM1の開発しているBPMソフトウェアで、業務ユーザー間のコミュニケーションを中心に据え、人や組織を基点にプロセスを描く手法「サブジェクト指向」に基づいている。基本的な構成要素は、プロセスモデリングツール「jPASS!」、プロセスの確認・テストツール「jLIVE!」、プロセスの実行ツール「jFLOW!」、管理者向けWebアプリケーションツール「ベーシックコンポーネント」の4つで、PPCでは2月より国内市場向けの提供を開始していた。

jPASS!の新UI画面

 今回の新版は、国内における初めての更新版として提供されるもので、日本のユーザーからの声も反映されているという。具体的な改善点としては、jPASS!とjFLOW!のユーザーインターフェイス(UI)が大きく向上した。前者では、新たなUIによってモデリング環境が一新され、1プロセスあたりのモデリング時間を最大約35%短縮。後者においても、新しいレイアウトタイプが追加されたほか、レポートエンジンを備えたダッシュボード、バッチ処理、ロールバックなどの機能を搭載した。

 さらに、メインプロセスを実行する際に、それを受けてサブプロセスを動的に起動する機能をjPASS!とjFLOW!に追加。1つのメインプロセスにつながるさまざまなサブプロセスを、メインプロセス実行時に瞬時に判断して起動することが可能になり、モデリングや開発、管理に要する時間を大幅に削減したとしている。

 モデラー1名、エンドユーザー20名時の最小ライセンス費用は、約1000万円から。PPCでは、国内の販売パートナーを通じて、初年度5億円のライセンス販売を目標としている。




(石井 一志)

2010/3/25 15:12