NTTデータ、企業のBI活用・定着をトータルに支援する「グローバルBIサービス」


 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(以下、NTTデータ)は3月30日、ビジネスインテリジェンス(BI)のサポートをトータルに支援する「グローバル・ビジネスインテリジェンス・サービス」(以下、グローバルBIサービス)を同日から提供開始すると発表した。導入前の構想策定コンサルティングから、導入後の定着支援までをサポートする。

 グローバルBIサービスは、NTTデータグループの持つグローバルでのBI導入実績と国内での実績をベースに提供されるサービス。導入前のビジョンを策定する構想策定・BI導入コンサルティング、「見える化手段」としてのBI構築、導入後の効果を最大限に発揮させるためのビジネス・トランスフォーメーション(定着支援)サービスを統合・再編成しており、BI導入から定着化までを、グローバル規模で総合的に提供するという。

 構想策定・BI導入コンサルティングでは、現在の事業課題をもとに改革ビジョンを設定し、その実現に向けたアクションプランを策定。ビジョンの実現手段として、グローバルBI導入に向けたプロジェクト準備・業務要件の定義、グローバルを横ぐしで見える化するための「情報の標準化」などを行う。なお、業務要件にあわせたBIツール選定のために、NTTデータのBI/DWHラボによる製品選定、ユーザーの実データを用いたデモ構築も活用するとしている。

 BIシステムの構築については、海外グループ会社と連携したBIの構築体制を利用し、グローバル体制でのサービスデリバリが可能とのこと。加えて、これまでのBI構築実績をテンプレート化しており、流通業・製造業向けを中心に、代表的なBIツールの構築方法論が提供できるという。

 定着支援では、業務の変化に対して、関係者全員がスムーズに移行できるよう、業務移行設計、教育・トレーニング支援、マスタメンテナンス、チェンジマネジメント施策などを同時並行的に実施する。また、導入したシステムを活用したBIがユーザー部門に定着し、業務のPDCAサイクルが回るような業務標準化、定着化活動を行うほか、BIを利用したKPIの定期的なモニタリングについても定着させ、事業の継続的な変革を可能にするとしている。

 なおNTTデータグループでは、グループ全体で約400名規模の体制を支援構築しているとのことで、今後もグローバルBIサービスの充実を図る考えである。




(石井 一志)

2010/3/30 18:15