SAPジャパンが中堅向けERP導入プログラムを強化、パートナーソリューションを共同推進


 SAPジャパン株式会社は4月12日、中堅企業向けERPソフトの短期導入プログラム「SAP Business All-in-One fast-start program」を強化すると発表した。パートナー企業による提供を開始することにより、パートナーが強みとする分野のソリューションが強化されるという。

 SAP Business All-in-One fast-start programは、サービス、商社・卸、製造業界の中堅企業向けに提供される、低価格・短期間でのERP導入を可能にするプログラム。システム構成のシミュレーションを行えるオンラインツール「オンライン・ソリューション・コンフィギュレーター」により、導入にかかる費用をその場で試算できる点が特徴になっている。

 従来、同プログラムではSAPジャパンが中心となって提供してきたが、今回より、業種・分野に特化し、パートナーごとにカスタマイズされたソリューションが用意され、オンライン・ソリューション・コンフィギュレーターにも組み込まれることになった。あわせて、SAPジャパンのベストプラクティスに基づく分析機能を含んだBIアプリケーション、営業活動やマーケティング管理、保守サービス管理などの分野をカバーするCRMアプリケーションも、SAP ERPと連携して同プログラムで提供されるようになる。

 なお、今回ソリューション提供を開始するパートナー企業は、キヤノンITソリューションズ、テクノスジャパン、日本ソフトウエア、日本ビジネスコンピューターの計4社で、パートナーごとの固定価格モデルが採用されている。価格は2500万円から。

 SAPジャパンでは今後、年内に15社のプログラム参画を目標に展開していくとしており、パートナーとともに、さらなるプログラム推進を図る意向である。




(石井 一志)

2010/4/12 12:54