「第1回クラウドコンピューティングEXPO」展示会レポート


 5月12日~14日にかけて、東京ビッグサイトにおいて、「クラウドコンピューティングEXPO」が開催されている。

 セールスフォース・ドットコムのブースでは、大小2つのセミナーコーナーを設け、自社ソリューションとパートナーソリューションを紹介した。展示でも、パートナー各社による、Salesforce上のアプリケーションのデモが並んだ。

セールスフォース・ドットコムのセミナーパートナー各社富士通+グロービア。Salesforce CRMに受発注を追加
TSR。Salesforce CRMの顧客マスターの正規化と分析uhuru。Ajaxによるユーザーインターフェイス富士ゼロックス。Salesforceアプリからネットプリントで出力
giraffa。ルートセール向けアプリケーションOPRO。帳票生成

 ソフトバンクは6月開始予定の「ホワイトクラウド」を展示した。ホワイトクラウドという名称は特定のサービスを指すものではなく、サーバーリソースを貸すHaaSから、映像配信サービス、決済サービス、コンタクトセンターなど、さまざまなビジネスソリューションを提供するブランドだという。

ソフトバンクホワイトクラウドのコンセプトシンクライアントを提供するデスクトップサービス

 ソリューションベンダー各社は、インフラから業務システムまで、トータルなソリューションの各サービスを紹介した。

NEC日立TIS、インテックなどのITホールディングスグループ
伊藤忠テクノソリューションズ電通国際情報サービスCSK

 日本SGIは、コンテナ型のモジュラーデータセンターについて、ビデオや模型、実際に高密度で配置されるハーフデプス・ラックマウントサーバーを展示した。米SGI(旧RAckable Systems)のモジュラーデータセンターソリューションは、Amazon EC2などで利用されている。

モジュラーデータセンターの模型高密度で設置されるハーフデプス・ラックマウントサーバー放熱機構

 マイクロソフトのブースは、「データウェアハウス&CRM EXPO」とまたがって設置された。クラウド分野でMicrosoft Online ServicesやWindows Azure Platformの展示とミニセミナーが行なわれたほか、SQL Server 2008 R2やMicrosoft Dynamics CRMのコーナーも設けられた。

 ニフティは1月から提供されている「ニフティクラウド」をデモ。1時間単位の起動時間課金が選べる仮想サーバーや、追加ディスク、ロードバランサーなどを、Webインターフェイスから追加できる。

マイクロソフトによるクラウドサービスのセミナーニフティクラウドの管理画面


(高橋 正和)

2010/5/13 12:15