OKI、最新環境技術「Green ASIC」搭載のA4カラーLEDプリンタ3機種


C530dn

 沖電気工業株式会社(以下、OKI)は5月20日、世界最薄(2010年4月現在、同社調べ)、最新の環境技術を搭載したA4カラーLEDプリンタ「C530dn」「C510dn」「C310dn」の3機種を発表した。長期保証付きブランド「COREFIDO(コアフィード)」シリーズのラインアップとして6月上旬より出荷を開始し、年間1万台の販売をめざす。

 新製品は、自動両面印刷を搭載しながら、高さ24.2cmの薄さを実現したカラーLEDプリンタ。従来、各色で独立していたイメージドラムユニットを一体化し、イメージドラムユニット間の距離を短縮させたこと、各色それぞれにあった廃トナーボックスを1カ所にまとめたことで、従来機比で高さを約10cm、容積を約4割削減している。

 また、環境性能を向上させる独自開発の「Green ASIC」を搭載し、スリープ電力をクラス最小の0.9Wに抑えたのも特長。同ASICでは、睡眠時に人間が一部の機能を残して脳を休ませるように、高集積ASICチップ内の未作動回路電力までも制御し、ミリワット単位のエネルギー管理を実現しているという。

 このほか、印刷ジョブのドキュメント情報を分析することで定着エネルギーを最適化し、省電力とスピードを両立した新開発の「インテリジェント・クイックプリント」を搭載。少枚数印刷時の待ち時間を短縮するとともに、ウォーミングアップ時の消費電力を最大で約20%削減している。

 画質面では、新たに「iACS2(Integrated Accuracy-Opptimizing Control System 2)」を開発。600×2400ドット単位で各色全ドットの位置を自動出補正制御し、転写されたトナー量も同時に測定、1ドット単位でトナー濃度を適正補正することで、カラー印刷の階調表現力をさらに向上している。

 主なスペックはC530dn/C510dnが、カラー26ページ/分、モノクロ30ページ/分の印刷速度、自動両面印刷、最大970枚給紙(オプション)、カラー約12.2円/モノクロ約3.0円のランニングコスト、約5年/約42万ページの耐久性など。価格はC530dnが8万9040円、C510dnが7万8540円。

 C310dnがカラー22ページ/分、モノクロ24ページ/分の印刷速度、自動両面印刷、最大970枚給紙、カラー約13.6円/モノクロ約3.1円のランニングコスト、約5年/約30万ページの耐久性など。価格は6万5940円。

 幅410×高さ242×奥行き504mm(突起部を除く)、重さ17.4kgは3機種共通。





(川島 弘之)

2010/5/21 15:06