三菱東京UFJ銀行、「VMware View」で3000台のPCを仮想デスクトップ化


 ヴイエムウェア株式会社は5月31日、株式会社三菱東京UFJ銀行がデスクトップ仮想化製品「VMware View」でシステム部内のPC3000台のリプレースが完了したと発表した。

 三菱東京UFJ銀行では、各デスクトップのセキュリティ強化、利便性の向上などのため、新たなデスクトップ管理方法を模索していた。デスクトップの管理性や将来性といった観点で改善策を検討した結果、VMware Viewによるデスクトップ仮想化の導入を決定。第一ステップとして、システム部内のPC約半数にあたる3000台のシンクライアント化を完了した。

 事前に十分な検証を重ねた結果、ブレードサーバー1台につき、83~86個の仮想デスクトップ集約に成功。こうした成果の上に、行内の残りのPCもシンクライアント化を進めるほか、アプリケーション仮想化技術も採用していく方針。

 VMware Viewの決め手について、三菱東京UFJ銀行 システム部 上席調査役の徳永瑞彦氏は「仮想デスクトップは機能向上が著しく、製品ロードマップが不明確だと、プロジェクトの立ち上げや予算確保なども難しい。これに対してVMwareは、複数年度にわたって明確なロードマップを提示しており、またリーズナブルなライセンス体系を持っていた」と説明している。




(川島 弘之)

2010/5/31 18:01