クロス・ヘッドとノベル、データセンター向け大容量DR/バックアップソリューション


 クロス・ヘッド株式会社とノベル株式会社は6月1日、ノベルのバックアップアプライアンス「PlateSpin Forge」と、米Nexsan Technologies(以下、Nexsan)製ストレージの接続について、共同検証を完了したと発表した。

 また、これに伴い両社では、ディザスタリカバリ(DR)サイトのプライベートクラウド化を目指す大企業や、DRシステムのクラウドサービスを行うクラウド事業者、大量データのバックアップを必要とする放送業界などに対して、大容量DR/バックアップソリューション「Smart System Recovery Platform(SSRP)」を提供する。

 PlateSpin Forgeでは、ノベル独自の仮想化移行技術を使って、仮想・物理を問わず対象サーバのデータを内部の仮想マシンにワークロードごとバックアップし、データの同期を行えるため、障害などが発生した場合はバックアップデータを使って瞬時の業務継続が可能、といった特徴を持つ。

 SSRPでは、Nexsanの「SATABeast」「SATABoy」といったストレージをPlateSpin Forgeの外付けストレージとして提供し、最大84TBのHDDを搭載しながらも省スペースな設置を実現。Nexsan製品が持つ堅牢性や省電力性能を生かして、大規模なDR/バックアップを必要とする企業を強力にサポートするとした。

 この協業においては、クロス・ヘッドが販売と関連コンサルティングを担当するほか、ノベルはPlateSpin Forgeの技術サポートを行う。また、PlateSpin ForgeとNexsan製ストレージの接続検証は、クロス・ヘッドの子会社であるエヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社が実施し、NexsanならびにPlateSpin Forgeのディストリビューターとしても活動する。

 なお、クロス・ヘッドとノベルはセミナーや展示会への共同出展など、マーケティング活動も共同で行っていく予定で、両社では初年度に5000万円の販売を目標としている。




(石井 一志)

2010/6/1 17:24