キヤノンIS、印刷ミスや情報漏えい防止するICカード認証印刷システム2製品


AS-D1 FSS対応版

 キヤノンイメージングシステムズ株式会社(キヤノンIS)は、ローレルインテリジェントシステムズのファイルセキュリティシステム「FSS」に対応したICカード認証印刷製品「AS-D1 FSS対応版」を、6月2日より販売開始する。また、キヤノン製レーザープリンタに対応したICカード認証印刷アプリケーション「AS-L1 for MEAP-Lite」も販売を開始している。

 AS-D1 FSS対応版は、ネットワークプリンタ環境と組み合わせ、印刷ミスや情報漏えい防止するICカード認証印刷環境を、サーバーレスで構築できる製品。国内の企業、自治体など1000社以上に導入されているFSSのICカードに対応しており、FSSを採用している企業では容易に導入できるという。プリンタはキヤノン製のみならず、他社のプリンタにも対応する。

 また、導入時のユーザー/カード情報を登録せず利用できる「イージーセキュアプリント」をサポート。PC側で印刷時に挿入したICカードのIDと、プリンタ側で挿入したICカードのIDが一致すれば印刷を開始する。また、印刷前にユーザーが自ら印刷データを削除できるほか、管理者が設定した有効期限を過ぎた場合は、自動でデータが削除される仕組み。加えて、印刷ログの記録機能も備えている。

 価格は、5ユーザーライセンス付きで10万8000円(税別)。ICカードリーダーは別途必要となる。クライアントPCの対応OSは、Windows 7/Vista/XP SP2以降/2000 Professional SP4で、32ビット版でのみ利用できる。

AS-L1 for MEAP-Liteの概要

 一方のAS-L1 for MEAP-Liteは、キヤノン製プリンタのインテリジェントコントローラに搭載される「MEAP-Lite」プラットフォームと連携する認証印刷製品。サーバーレスで認証印刷システムが構築できるほか、幅広いICカードに対応し、手軽に利用できる。

 また、クライアントPC側での認証方法は、ICカード、ユーザー名/パスワード、Windowsログオン名など複数から選択可能。キヤノンMJの認証サーバーとの連携にも対応するほか、印刷ログの記録も行える。

 利用可能なプリンタはLBP3410をはじめとするキヤノン製のレーザープリンタで、別途インテリジェントコントローラ「NB-J2」が必要。

 価格は、「FeliCa対応版」が5ユーザーライセンス付きで6万3800円(税別)、「マルチカード対応版」が同じく9万9000円(税別)。クライアントPCの対応OSは、Windows 7/Vista/XP SP2以降/2000 Professional SP4で、Windows 7/Vistaは64ビット版でも利用できる。




(石井 一志)

2010/6/2 06:00