富士通、クラウドを活用したICT機器の新アウトソーシングサービス
富士通株式会社は1月4日、クラウド基盤を活用し、エンドユーザーのICT機器のライフサイクル(企画、設計、導入、運用、撤去、廃棄)をトータルに支援する「ワークプレイス-LCMサービス」の販売を開始した。
同サービスは、ICT機器の調達、導入、日常運用や最新環境への移行といったさまざまな作業を月額料金で提供するアウトソーシングサービス。従来、PCのみに対応していたところを、プリンタ・複合機・サーバーなども対象に加えるとともに、モバイルアクセス・メール・ファイルストレージ・ユニファイドコミュニケーション(UC)・セキュリティ対策など幅広い業務に対応したのが特長。さらに、各種業務ソフトをインターネット経由でPCに提供するDaaS(Desktop as a Service)をサービスメニューに追加することで、ハードからソフトまでワンストップな環境を提供するという。
マルチベンダーに対応するのも特長。他社のハード・ソフトも含め、必要なICT機器を月額で提供する。インシデント・問題管理、構成・資産管理、資源配布などを行うサービス管理基盤を、同社クラウド上に用意して集中管理を実施。利用者数や使用台数に応じた従量課金制にも対応する。
DaaSサービスメニューでは、ソフトの管理・運用作業を軽減することが可能。例えば、セキュリティ対策の観点からシンクライアントのニーズが高まっているが、初期導入コストが導入の障壁となる。この課題を解決するため、最新技術を搭載したクラウド基盤上にクライアント仮想化管理システムを標準実装し、DaaSで提供することで、初期導入コストが軽減されるとしている。
サービスメニューは、PC・シンクライアント・複合機・ソフトなどを月額で提供する「ワークプレイスインフラサービス」、クライアント仮想化環境を短期間で導入する「仮想デスクトップサービス(DaaS)」、エンドユーザーからの問い合わせ窓口を提供する「サービスデスクサービス」、インフラ機器のトラブル対応・資産管理・増設対応などを支援する「デスクトップマネージドサービス」、メールやUCなどのサービス群を提供する「コラボレーションサービス」など。
価格例は、仮想デスクトップサービスの仮想PC1000台利用時で、月額5000円/PC。富士通では今後3年間で400社、2000億円の売り上げをめざす。
2010/1/5 16:15