Windows 7とWindows Server 2008 R2で始めるデスクトップ仮想化【第二回】

デスクトップ仮想化環境を構築する <ステップ4>


 ここではデスクトップ仮想化で利用するWindows 7側の設定を紹介する。OSのインストールには時間がかかるので、次で紹介するWindows Server 2008 R2環境の作成も並行して行う。


仮想マシン「win7-01.enterprisewatch.local」を作成する


Hyper-Vマネージャーの下にある「POWEREDGE」をクリックし、右側にある「新規」→「仮想マシン」をクリック「次へ」をクリック

仮想マシンの名前を「win7-01.enterprisewatch.local」と入力し、「次へ」をクリックメモリを「1024」MBに設定し、「次へ」をクリック

「ローカルエリア接続」を選択し、「次へ」をクリック仮想ハードディスクの設定はデフォルトのままにし、「次へ」をクリック

Windows 7 Enterpriseのインストールメディアを指定する。ISOのイメージファイルを指定し、「次へ」をクリック「完了」をクリックすると、基本設定は終了

仮想マシン「win7-01.enterprisewatch.local」を選択し、右下にある「接続」をクリック仮想マシンのコンソール画面がウィンドウで表示される。左上にある緑のボタンが電源ボタンなので、これをクリックし、指示に従ってWindows 7をインストールする

仮想マシン「ws08r2vdi」を作成する


Hyper-Vマネージャーの下にある「POWEREDGE」をクリックし、右側にある「新規」→「仮想マシン」をクリック「次へ」をクリック

仮想マシンの名前を「ws08r2vdi」と入力し、「次へ」をクリックメモリを「1024」MBに設定し、「次へ」をクリック

「ローカルエリア接続」を選択し、「次へ」をクリック仮想ハードディスクの設定はデフォルトのままにし、「次へ」をクリック

Windows Server 2008 R2のインストールメディアを指定する。ISOのイメージファイルを指定し、「次へ」をクリック「完了」をクリックすると、基本設定は終了

仮想マシン「ws08r2vdi」を選択し、右下にある「接続」をクリック仮想マシンのコンソール画面がウィンドウで表示される。左上にある緑のボタンが電源ボタンなので、これをクリックし、指示に従ってWindows Server 2008 R2をインストールする

仮想マシン「win7-01.enterprisewatch.local」の基本設定を行う


「win7-01.enterprisewatch.local」のコンソール画面に切り替えて、Windows 7のインストールを行う。コンピューター名は「win7-01」にするインストールが完了したら、ネットワークアダプタの設定を行う。タスクトレイのアイコンをダブルクリックするか、コントロールパネルの「ネットワークとインターネット」から、「ネットワークと共有センター」を開き、「ローカルエリア接続」をクリック

「プロパティ」をクリックし、「TCP/IPv4」を選んで「プロパティ」をクリックするIPv4の設定を、IPアドレス「192.168.0.101」、デフォルトゲートウェイ「192.168.0.1」、DNSサーバー「192.168.0.1」と設定する

IPv6のチェックは外しておこうネットワークの場所の設定が表示されたら、「社内ネットワーク」を選択

コントロールパネルの「システムとセキュリティ」から「システム」を開き、「コンピューター名、ドメインおよびワークグループの設定」にある「設定の変更」をクリック「変更」をクリック

コンピューター名を「win7-01」に、ドメインを「enterprisewatch」にして「OK」をクリックActive DirectoryのAdministratorとパスワードを入力し、「OK」をクリック

「enterprisewatchドメインへようこそ。」と表示されたら、「OK」をクリックし再起動する再起動後は、以降の設定を進めやすいよう、enterprisewatch\administratorでログインする

リモートデスクトップの設定を行う


ログイン後、コントロールパネルの「システムとセキュリティ」から「システム」を開き、左にある「リモートの設定」をクリック「リモートデスクトップを実行しているコンピューターからの接続を許可する」を選択し、「ユーザーの選択」をクリック

ここでデスクトップ仮想化を利用するドメインユーザーあるいはグループを選択する。「追加」をクリック今回はすべてのユーザーがアクセスできるよう、「Domain Users」グループを追加する。「Domain Users」と入力し、「名前の確認」をクリックすると、間違っていなければ下線付きでオブジェクト名が表示される。その後、「OK」をクリック

「OK」をクリック「OK」をクリック

仮想マシン「win7-01.enterprisewatch.local」へのアクセス権限を設定する


コントロールパネルの「システムとセキュリティ」から「管理ツール」を開き、「コンピューターの管理」をダブルクリック「ローカルユーザーとグループ」→「グループ」を選択し、「Administrators」をダブルクリック

「追加」をクリック「オブジェクトの種類」をクリック

「コンピューター」をチェックし、「OK」をクリック物理マシンの名前「poweredge」を入力し、「名前の確認」をクリック。下線が表示されれば「OK」をクリック

「OK」をクリックアクセスできるようファイアウォールの設定をコマンドラインで行う。スタートメニューのアクセサリにある「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」をクリック

netsh advfirewall firewall set rule group="リモート サービス管理" new enable=yesと入力。リモートとサービスの間には半角空白を入れること次に、レジストリの修正を行う。スタートメニューにある「プログラムとファイルの検索」に、regeditと入力

「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SYSTEM」→「CurrentControlSet」→「Control」→「Terminal Server」の順に開き、「AllowRemoteRPC」をダブルクリック値を0から1に変更し、「OK」をクリック。これでWindows 7側の設定はすべて終了





(福浦 一広)

2009/12/4/ 00:00