富士通四国システムズ、クライアントPC内のデータを「保全」「見える化」する運用支援ソフト


 株式会社富士通四国システムズは5月12日、PC運用支援パッケージ「瞬快シリーズ」のラインアップに、PC内データを適切に管理するためのソフトウェア「瞬快/kura Rel.1.0」を追加すると発表した。価格は9800円から。

 瞬快/kuraは、PC内に存在するデータの「保全」と「見える化」によって、適切なデータ管理を行うためのソフトウェア。「保全」については、ファイルの作成・更新・削除時にPC内へ自動バックアップを行うほか、管理者が設定するスケジュールやイベントに従ってサーバーへバックアップを取得する機能も備える。

 また「見える化」では、バックアップされた各PC内のデータを条件に応じて検索し、属性内容を確認可能。エクスプローラライクな画面からエンドユーザーが自らリストアを行うこともできる。あわせて、ファイル内の氏名や住所・電話番号など、個人情報に該当する情報があるかどうかを監査・記録する機能も備えた。

 加えて、PCの電源をリモートからオン・オフしたり、リモート操作を行ったりできる機能、PCのインベントリ情報や稼働状況を収集する機能、PCにディスクイメージやファイル、アプリケーションなどを配信する機能、HDD内のデータをリモートから消去する機能なども利用可能。これらの機能によって、クライアントPCの管理を支援するとしている。

 対応OSは、サーバーがWindows Server 2008/2003、管理対象となるクライアントはWindows Vista Enterprise、Vista Business、XP Professionalの32ビット版に対応する。

 価格は、全機能が利用できるプロ版の基本システム(1ライセンス付き)が1万9800円(税別)、追加1~49ライセンスまでが1万9300円(税別)/ライセンス。データバックアップや個人情報監査、リモート制御などの一部機能のみが利用できるスタンダード版は、基本システム(1ライセンス付き)が9800円(税別)、追加1~49ライセンスまでが9500円(税別)/ライセンス。富士通四国システムズでは、2009年度に5万ライセンスの販売を目標としている。




(石井 一志)

2009/5/13 17:47