アバイアがボイスポータルを強化、音声にビジュアルな情報を追加可能に
Avaya Voice Portal 5.0のシステム連携イメージ。Webサービス経由での連携を実現する |
ソリューションマーケティング部長の平野淳氏 |
日本アバイア株式会社(以下、アバイア)は5月22日、音声窓口を実現するソフトウェアの新版「Avaya Voice Portal 5.0」を発表した。テレビ電話に対応した携帯電話などに対し、音声と連動した画像/映像サービスを提供可能にする。参考価格は、1ポートあたり15万円から。
Avaya Voice Portalは、音声による情報提供を行うためのボイスポータルソフトウェア。音声認識や音声合成の技術を活用して、音声で情報を入力して操作させたり、音声で情報を提供したりする“音声窓口”の構築に利用されている。アバイアでは以前から、単なる音声案内にとどまらないボイスポータルの活用を提案しており、Webサービスを用いたアプリケーション間の連携によって、企業が持つ社内向け、社外向けのアプリケーションのボイスポータルでの活用を提案していた。
今回の新版で提供される画像/映像サービスとの連携機能は、それを一歩進めたものだ。ソリューションマーケティング部長の平野淳氏は「メールやネットによる連絡手段もあるが、6割近い人が、もっとも好むコミュニケーション手段として電話を挙げているが、その一方で自動応答ソリューションはあまり好まれていない。そこで市場からは、効率の良い、音声応答を超える自動応答が求められている」という点を指摘。「プレゼンテーションでもそうだが、見ながら説明をすると理解度が高くなる。Webサービスを利用して企業システムと連携でき、自動応答に視覚的な要素を取り入れるソリューションを提供する」と述べた。
新版では例えば、通販会社の窓口に電話をかけてきた顧客に、音声と連動した映像を配信することもできるし、企業の窓口への問い合わせに対しては、待ち時間にビデオを流す、自動応答の選択肢を音声とともに画像で表示する、といった利用法も可能。さらに、配送会社のドライバーに業務スケジュールの変更を自動で電話連絡し、新しいスケジュールを画像で表示するようなこともできる。
なお、こうしたアプリケーションの設計は、同時にリリースされるEclipseのプラグイン「Avaya Dialog Designer 5.0」を用いて行う。平野氏は「Eclipseを使うことで、Web開発者が音声やビデオも容易に扱えるようになることが大きなメリットだ」とこの意義を説明している。
Avaya Voice Portal 5.0の活用例。通販窓口に電話をかけてきた顧客に対して商品の映像を配信する、といった使い方が可能だ | 配送会社のドライバーに業務スケジュールの変更情報を音声と画像で通知することもできる |
2009/5/22 15:54