NTTデータ、位置情報と業務アプリを連携させるSaaS型プラットフォーム
株式会社NTTデータは7月6日、地図コンテンツ配信プラットフォーム「MaDoRE(マドア)」をリニューアルすると発表した。リニューアル後のサービスでは、業務アプリケーションと各種コンテンツの中から必要なものを選択し、SaaS形式で利用できる。
MaDoREは、位置情報コンテンツと各種アプリケーションを組み合わせ、ワンストップで配信するSaaS型のサービス。アプリケーションとしては、CRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援)、BI(ビジネスインテリジェンス)、物件管理、災害対策など、営業周辺業務を中心に、多様なラインアップを用意する。
またコンテンツについても、全国の表札付き住宅地図をはじめとする地図情報、地価情報、都市計画情報、企業情報、地域特性データなどを提供可能で、アプリケーションと組み合わせて活用することにより、見込み客の開拓、顧客フォローの強化などさまざまな分野で効果を発揮できるという。またSaaSであっても一部機能のカスタマイズに対応するほか、SOAによる既存システムとの連携もサポートしており、顧客企業の要件にあわせて、最適な提供形態を選択できるとのこと。
端末は一般的な携帯電話やBlackBerryにも対応し、さまざまなビジネスシーンで利用可能。各機能をコンポーネント化していることから、低コスト・短期間でのシステム導入を実現する。さらに、SaaSであるため、各コンテンツはプラットフォーム側で最新の情報に随時アップデートされ、ユーザー側での更新作業や費用は不要。プラットフォーム側でアカウント認証を行え、ID数の増減などの拡張も簡単に実行できるとしている。
加えて性能や操作性にも優れ、独自の設計によりノンストレスで利用可能。特に地図コンテンツは、マウスで自由にスクロールしたり、スムーズに拡大・縮小したりできる、高い操作性を備えている。
価格は提供する情報によって異なるが、例えば、東京23区の住宅地図コンテンツ(10ID)の場合は約500万円/年で、別途初期費用が必要となる。NTTデータでは、2012年度までに50億円の売り上げを目指す。
2009/7/6 18:06