テクマトリックス、ID管理製品「結人・束人」を構築サービス付きで提供


 テクマトリックス株式会社は7月15日、株式会社インテックとID管理製品「結人・束人」の販売代理店契約を結び、両社で共同開発した「束人・構築バンドルパッケージ」を提供すると発表した。

 結人は、異なる種類のディレクトリシステムやRDBなどが保持するデータ形式を吸収し、システム間でデータ同期を可能とするID同期システム。日本の商習慣に対応したリハーサル機能などを搭載し、またシステム間の同期設定を画面上で容易に行えるよう設計されているため、短い期間で導入できるのが特徴という。

 一方の束人は、結人を利用したデータ同期に加え、幅広いIDライフサイクル管理を可能にしたシステム。ID情報のライフサイクル管理に必要な申請・承認フローが設定できるほか、同期システムによる利用者の登録・変更・削除といった証跡ログをGUIで確認できるため、不正なユーザーアカウントの登録防止や削除漏れなどが追跡できる。

 束人・構築バンドルパッケージは、このうち束人の製品ライセンスおよび構築をパッケージした製品。認証基盤となるActive Directory(AD)やLDAPにおける一般的なユーザー管理階層を網羅したテンプレートにより、汎用的・短期間にID管理を実現できるという。多くの企業でID管理製品導入のハードルとなっているという「ソフトウェアライセンス費用のほかにかかる多大な構築費用」に対する解決策として訴求する。

 同パッケージ販売にあたり、12月末まで特別キャンペーン価格で提供する。束人ユーザーライセンスに基本構築費用をバンドルした「ベーシック版」が対象で、価格は1000ユーザー398万円(税別)。

 テクマトリックスでは、このID管理製品を中心として、ワンタイムパスワード製品「RSA SecurID」、シングルサインオン製品「RSA Access Manager」、統合ログ管理製品「RSA enVision」、ロードバランサー製品「F5 BIG-IP」を組み合わせたインテグレーションサービス、およびAD構築サービスなど、IDを取り巻くセキュリティソリューションを包括的に展開する方針。




(川島 弘之)

2009/7/15 14:54