シマンテック、企業規模ごとに機能・価格を最適化した保護スイート2製品
ソリューション&プロダクトマーケティング部 セキュリティグループ プロダクトマーケティングマネージャの広瀬努氏 |
株式会社シマンテックは8月4日、中小企業および大企業それぞれに向けて、新しい保護スイート製品を発表した。中小企業向けには、PCセキュリティとバックアップ・リカバリを1つにまとめた「Symantec Protection Suite Small Business Edition(以下、Small Business Edition)」を、大企業向けには、これらにメッセージセキュリティも含めた「Symantec Protection Suite Enterprise Edition(以下、Enterprise Edition)」を、8月6日より販売する。
今回の新製品は、セキュリティ対策やバックアップをオールインワンにした製品。企業の規模ごとに提供する、製品ラインのラインアップ拡充が狙いとなる。ソリューション&プロダクトマーケティング部 セキュリティグループ プロダクトマーケティングマネージャの広瀬努氏によれば、「企業ごとに機能と価格を最適化したのが特徴」。
Small Business Editionは、主に中小向けエンドポイントセキュリティの新製品「Endpoint Protection Small Business Edition」と、バックアップ・リカバリ製品「Backup Exec System Recovery Desktop Edition」を包含。加えて、Mac向けアンチウイルスやMicrosoft Exchange向けメールセキュリティ製品も含まれる。
100名以下の中小規模向けに機能と価格を最適化したもので、「中小企業ではIT専任スタッフの不在が一番の問題。クライアントPCの障害に従業員それぞれで対応しなければならないので、セキュリティを確保しつつ、PCに万が一不具合が起きても、高度な知識なしで迅速に復旧できるようにした。価格面でも、個別に製品を購入するより最大で20%低価格化できる」(広瀬氏)という。
なお、同スイートの中に含まれるEndpoint Protection Small Business Editionは、最新の防御テクノロジーを備えたセキュリティ脅威対策ソフトの新製品。既存の「Endpoint Protection」を中小規模向けにカスタマイズしたもので、機能としては、ウイルス・スパイウェア対策、ルートキット対策、不正侵入防止、脆弱性対策、クライアントファイアウォール、.iniファイルやレジストリの自動修復などを備える。Endpoint Protectionから集中管理機能などを省く代わりに、Norton 2009などにも搭載されている最新のコアエンジンを採用し、起動の速さ、ファイルオープンにかかるオーバーヘッドの少なさなどを実現している。
基本ライセンスの価格は、5~24ユーザーの場合で、1万3800円(税別)/ライセンス。
一方のEnterprise Editionには、主にエンドポイントセキュリティ製品「Endpoint Protection」「Network Access Control Starter Edition」「AntiVirus for Macintosh/Windows Mobile」、メッセージングセキュリティ製品「Brightmail Gateway Virtual Edition」「Mail Security for Microsoft Exchange/Domino」「Premium AntiSpam」、バックアップ・リカバリ製品「Backup Exec System Recovery Desktop Edition」が含まれる。
ユーザーメリットとしては、「購入プロセスの簡素化、サポート窓口の一本化などが挙げられる。価格面でも、個別に購入するより最大70%抑えられる」(同氏)とする。ターゲットは、100名以上の中堅企業から5000人以上の大企業まで。基本ライセンスの価格は、5~24ユーザーの場合で、1万8200円(税別)/ライセンス。
Small Business Editionの構成 | Enterprise Editionの構成 | 単体の新製品、Endpoint Protection Small Business Editionの特徴 |
2009/8/4 17:08