キヤノンソフト、ユーザビリティを向上させたワークフローソフト新版
キヤノンソフトウェア株式会社(以下、キヤノンソフト)は9月11日、ワークフローシステム構築ソフトの新版「Web Plant V1.2.1」を発表した。ユーザビリティを強化したのが特徴で、価格は200万円(税別)から。同日より販売を開始する。
Web Plantは、申請・承認・回覧・受発注といった、企業内の決済業務の基盤統合を行えるワークフローシステム構築ソフト。キヤノンソフトの10年におよぶワークフローシステム技術の蓄積と、キヤノングループでの運用実績をベースに開発されており、ITの専門知識がなくても、周辺の業務システムと連携した本格的なワークフローシステムを構築できるという。また、複雑なビジネスプロセスをグラフィカルに表現可能な開発環境を備えている点も特徴である。
新版では、ユーザビリティを向上させたのが最大の強化点。処理待ちの伝票を自動的に立ち上げる機能が追加され、連続承認を行えるようになったため、月次の決済業務処理などをこれまでよりもスムーズに行えるようになった。加えて、伝票に添付された画像ファイルを伝票上で表示する機能も追加されている。
また、決裁権限を委任する場合に、「申請」「承認」の両権限を個別設定できるように機能を改善。企業の運用ルールにより細かく対応できるようにした。さらに開発ツールの機能を拡張し、あらかじめ設定した条件になるまで、同じ処理を何度も繰り返すようなワークフローを構築する「ループ処理」をサポート。複雑なワークフローでも容易に設定できるようになったとしている。
対応OSは、サーバー側がWindows Server 2003/2003 R2/2008(いずれもx64版を含む)、クライアント側がWindows Vista/XP/2000。クライアント環境には.NET Framework 2.0/3.0/3.5のいずれかと、Internet Explorer 6.0以降のWebブラウザも必要。
価格は、小規模・部門向けの「スタンダードエディション」が200万円(税別)から、登録ユーザーが無制限の大規模ユーザー向け「エンタープライズエディション」が550万円(同)から。キヤノンソフトは、今回の強化で、パッケージツールの導入を検討している中堅企業でも利用可能な製品になったとしており、大手・中堅企業を中心に訴求を進める考え。同社では、2011年までに、関連するシステム開発も含めて20億円の売り上げ、70社への導入を目標としている。
2009/9/11 11:26