富士通と米Sun、SPARC EnterpriseのCPUを強化-4つのベンチマークで世界最高性能を達成


 富士通株式会社と米Sun Microsystems(Sun)は10月13日、エンタープライズサーバー「SPARC Enterprise」の性能を強化すると発表した。対象となるのは、「SPARC Enterprise M4000」「同 M5000」「同 M8000」「同 M9000」の各製品で、SPARC64 VIIの新CPUを搭載している。販売開始は同日より。

 SPARC Enterpriseは、富士通とSunが共同で展開しているUNIXサーバー。今回は、SPARC Enterprise M4000/M5000で2.53GHz、同 M8000/M9000では2.88GHzのCPUを搭載し、従来製品と比べて、最大25%の性能向上を実現した。いずれのモデルでも、新CPUを含めた複数世代のCPUを同一システム、同一パーティション内で混在して搭載できることから、既存資産を生かしたままで、パフォーマンスを向上可能という。

 なお今回の性能強化においては、2階層SAP標準アプリケーションSD(販売管理)、Oracle PeopleSoft Enterprise Payroll 9.0、SPECint_rate_base2006、SPECfp_rate_base2006の各ベンチマークで、UNIXサーバーとしての世界最高性能を達成しているとのこと。




(石井 一志)

2009/10/13 17:00