富士通と米Sun、SPARC EnterpriseのCPU性能を強化-仮想化対応も拡充


 富士通株式会社と米Sun Microsystems(以下、Sun)は7月21日、UNIXサーバー「SPARC Enterprise」の性能を強化すると発表した。「SPARC Enterprise T5120」「同 T5220」「同 T5240」「同 T5440」の4モデルでCPUを強化するとともに、「SPARC Enterprise T5140」を含めた5モデルにおいて、仮想化機能を強化している。

 SPARC Enterpriseは、富士通とSunが共同で展開しているUNIXサーバー。今回はまず、SPARC Enterprise T5120/T5220/T5240/T5440において、CPUの動作周波数を1.6GHzに強化した。これによってSPARC Enterprise T5440では、SPECjAppServer 2004ベンチマークにおいて、従来比約20%の性能向上を実現している。

 一方の仮想化機能については、柔軟な仮想環境の構築を支援する「ロジカル・ドメイン 1.2」を強化した。具体的には、簡易設定ツールによる迅速な仮想環境の設定を可能にしたほか、CPU電源管理機能により、未使用のCPUコアの電源を自動的に切断できるようにした。加えて、サーバーのドメイン内の業務を、動的に別のサーバーへ移動させる機能にも対応している。




(石井 一志)

2009/7/21 18:16