NEC、仮想化環境への対応を強化したサービス実行基盤「WebOTX」新版
日本電気株式会社(NEC)は10月26日、サービス実行基盤ミドルウェアの最新版「WebOTX V8.3」を発表した。同日より販売活動を開始する。
WebOTXは、アプリケーションサーバーを中心としたサービス実行基盤ミドルウェア。最新版では、1)アプリケーションサーバー製品における運用性の向上とバッチ処理の効率化、2)アプリケーション統合を容易に実現するサービスインテグレーション製品の強化、3)仮想化環境に対応した新たなライセンス体系の導入、の強化が行われている。
1)では、アプリケーションサーバー「WebOTX Application Server」で、複数台のサーバーに対し一括して環境設定可能な運用管理機能を追加。また、Javaバッチプログラムに対応したアプリケーション実行基盤「WebOTX Batch Server」が新たに製品化されている。
2)では、企業情報ポータルソフトウェア「WebOTX Portal」において、ポータルに組み込まれる個々の画面「ポートレット」の最新仕様「JSR 286」に対応。これにより、ポートレット間連携が強化されている。また、システム間連携を行う「WebOTX Enterprise Service Bus」の強化により、高度な経路制御を実現したとしている。
3)では、WebOTX Application Serverにおいて、物理サーバー単位でのライセンス体系を新設。仮想サーバーの台数が変動しても追加のライセンス料が不要になるとしている。
価格は、小規模システム向けの「WebOTX Application Server Express V8.3」が27万5000円(税別)、小・中規模システム向けの「WebOTX Application Server Foundation V8.3」が120万円(税別)から、中・大規模システム向けの「WebOTX Application Server Standard V8.3」が200万円(税別)から、超大規模システム向けの「WebOTX Application Server Enterprise V8.3」が450万円(税別)から。
仮想ライセンス製品は、「WebOTX Application Server Foundation Virtual CPU License」が96万円(税別)、「WebOTX Application Server Standard Virtual CU License」が160万円(税別)、「WebOTX Application Server Enterprise Virtual CU License」が360万円(税別)。
同社ではWebOTXについて、今後3年間で6万システムの販売を目指すとしている。
2009/10/26 12:01