OKIデータ、5年間無償保証のA4カラーLEDプリンタ「COREFIDO」

環境活動への取り組み状況も発表

今回発表されたA4対応カラーLEDプリンタ「C610dn」(左)と「C711dn」(右)。発表会には、COREFIDOのCMに出演している菅野美穂さんも出席

 株式会社沖データ(以下、OKIデータ)は1月18日、オフィス向けプリンタ「COREFIDO(コアフィード)」シリーズに、A4対応のカラーLEDプリンタ「C610dn」「C711dn」の2機種を追加すると発表した。1月中旬より出荷を開始する。

 製品コンセプトは、「エコでタフなA4カラーLEDプリンタ」。専用LSIの開発により、スリープ時の消費電力を約0.9Wとクラス最少を実現しているほか、エコマークやエナジースター、グリーン購入法など、各種基準に適合。また、同日発表された純正リサイクルトナーカートリッジ「GFトナー」にも対応している。

 また、250g/m2の厚紙に対応するなど、媒体対応力を強化。給紙面では、C711dnが最大1850枚、C610dnで最大1600枚に対応。大量に印刷する環境にも適応している“タフ”さを強調した。

 そのほか、C711dnでカラー約11.5円・モノクロ約2.7円、C610dnでカラー約11.6円・モノクロ約2.8円と低ランニングコストも実現。そのほか、COREFIDOシリーズの特長でもある5年間無償保証を、A4カラープリンタとしてはじめて提供している点も特長となっている。


製品のコンセプトC610dnとC711dnの基本スペック
代表取締役社長の杉本晴重氏
リサイクルを前提としたGFトナー
高効率燃焼かまどを発展途上国に提供する「愛のかまど活動」

 同社代表取締役社長の杉本晴重氏は、「近年LEDに注目が集まっているが、OKIデータは30年前よりLEDに注目し研究開発を続けている。このLEDをプリントヘッドに採用したことで、高画質・高速化を実現したほか、シンプル化・コンパクト化も実現している。こうしたLEDの特長を生かしたのが、COREFIDOシリーズで実現した5年間無償保証。今回発表した製品では、さらに低消費電力化、高速プリントを実現している」と、長年取り組んできたLEDのメリットを強調した。

 C711dn/C610dnともに、印刷速度はカラー34ページ/分・モノクロ36ページ/分。価格は、C711dnが14万8000円(税別)、C610dnが11万8000円(税別)。

 発表会では、同社の環境への取り組みと新戦略も発表。同日発表された純正リサイクルトナーカートリッジ「GF(Grow the future)トナー」は、“回収・リフィル・リサイクル”を前提としたトナーカートリッジ。リサイクルを前提としたことで、非リサイクルトナーカートリッジと比べて10%安価で提供できるのが特長。

 そのほか、カーボンオフセットプロジェクトとして取り組んでいるのが「愛のかまど活動」。これは発展途上国に対して、高効率燃焼かまどを設置することで、CO2排出を削減するという取り組み。薪や炭といった固形燃料を使用する国はまだまだ多く、こうした国に対して燃焼効率の高いかまどを設置することで、木材の伐採を半分以下に減らせるほか、女性の健康にも貢献できるのが特長となっている。

 同社は昨年11月から12月にかけ、プリンタの販売台数に応じて、愛のかまどを購入する活動を実施。「愛のかまど活動など、引き続きCO2排出削減、環境保全に取り組んでいく」と、積極的に環境活動に取り組む考えを示した。


菅野美穂さん

 発表会には、COREFIDOシリーズのCMに出演している女優の菅野美穂さんも出席。菅野さんは、愛のかまど活動に触れ、「CMでは“現場に愛を”というメッセージを伝えていますが、この活動を見ると、現場からさらにその先の“地球に愛を”という印象を強く受けました。(OKIデータのロゴマークにある)Oの文字がハートに見えてきました」と、環境への取り組みに高い関心を示していた。





(福浦 一広)

2010/1/19 00:00