富士通、企業向けPCを拡充-Core i5/i3搭載の全7シリーズ21機種


 富士通株式会社は1月21日、企業向けPCのラインアップを拡充すると発表した。ノートPC「FMV-LIFEBOOK」、デスクトップPC「FMV-ESPRIMO」、PCワークステーション「CELSIUS」において、インテル製の最新プラットフォームを搭載した全7シリーズ21機種を同日より販売する。


Core i5/i3や、電源オフでも給電できるUSBポートを搭載する「FMV-LIFEBOOK」

FMV-A8390
FMV-S8490

 FMV-LIFEBOOKでは、15.6型ワイドスタンダードモデル「FMV-A8390」を新たに提供する。CPUにCore i5-520M(2.40GHz)/i3-330M(2.13GHz)のどちらかを選択できる最新プラットフォームを搭載するのが特徴。CPUが各コアの2つのタスクを同時に処理することで、マルチタスク、マルチスレッド処理の性能を大きく向上できる。

 価格例は、15.6型ワイド液晶、Core i3-330M、1GB DDR3メモリ、160GB HDD、Gigabit Ethernet(GbE)、Windows 7 Professionalなどで15万1700円(税別)。1月下旬より出荷を始める。

 一方、大画面スリムモバイル「FMV-S8490」では、Core i3-330Mを搭載。従来モデルに比べ軽量化を実現したほか、マウスを使わなくても画面上下スクロールが可能な「スクロールパッド」を搭載し、Web閲覧や表計算ソフトなどの操作性を向上している。また、本体右側面には、電源がオフの状態でも内蔵バッテリから接続機器へ電力供給が可能なUSBポート×1を搭載する。

 価格例は、15.6型ワイド液晶、Core i5-520M、1GB DDR3メモリ、160GB HDD、GbE、Windows 7 Professionalなどで20万3700円(税別)。1月下旬より出荷を始める。

 FMV-A8390/S8490は、ともに国際エネルギースタープログラムに適合。付属アプリケーションの「バッテリーユーティリティ」で「80%充電モード」に設定すると、バッテリー寿命を約1.5倍に延ばせられる。また、PC使用状況に応じて電力量や電気料金、CO2排出量などを可視化するアプリケーション「Systemwalker Desktop Patrol Lite」を標準搭載。省電力設定による節電効果を簡単に確認できるという。

 なお、SOHO・個人事業者へ低価格で提供している「FMVバリューシリーズ」では、Core i3-330Mを搭載し、基本性能を向上させた15.6型ノートPC「FMV-A6390」を新たに提供する。


Core i5 vProを搭載し、本体からディスプレイへ給電可能な「FMV-ESPRIMO」

FMV-D5390(ディスプレイは別売)

 FMV-ESPRIMOでは、Core i5-670 vPro(3.46GHz)/i5-660 vPro(3.33GHz)/i5-650 vPro(3.20GHz)/i3-530(2.93GHz)から選択可能な「FMV-D5390」を新たに提供する。セキュリティや保守・運用管理を強化する「インテルvProテクノロジー」に対応するほか、アナログ+デジタル計2ポートのディスプレイインターフェイスを標準搭載し、手軽にマルチモニタ機能が利用可能。RAIDカードの搭載にも対応する。最新プラットフォームの搭載により、従来モデルに対して、約1.3倍の高速化を実現したという。

 また、国際エネルギースタープログラムに適合し、Systemwalker Desktop Patrol Liteを標準搭載するほか、PC本体からディスプレイへ電源供給する「電源連動型サービスコンセント」も搭載する。

 価格例は、Core i3-530、1GB DDR3メモリ、160GB HDD、GbE、Windows 7 Professionalを備え、キーボードなしで16万3000円(税別)。2月初旬より出荷を始める。


Core i5/i3や最新メモリを搭載する「CELSIUS」

CELSIUS W380(ディスプレイは別売)
CELSIUS J380(ディスプレイは別売)

 CELSIUSでは、インテル製の最新プラットフォームを搭載したミニタワーモデル「CELSIUS W380/W480」と、コンパクトモデル「CELSIUS J380」を新たに提供する。

 CELSIUS W380/W480では、Xeon X3470(2.93GHz)/i5-670/i5-660/i5-650/i3-530が選択可能。メモリに最新の「PC3-10600/ECC付き」を搭載し、エラー発生時にデータの自動修復が可能という。さらにファン回転数や内部温度を監視し、エラー検出時にフロント・LCDパネルにてアイコンを点滅させ、装置状態を一目で確認できるRAS機能を搭載。人のささやき声並みの30dBを下回る26.8dBの静音性も実現している。

 価格例は、Core i3-530、1GB DDR3 ECC付きメモリ、250GB HDD、GbE、Windows 7 Professionalを備え、キーボードなしで16万8000円(税別)。2月上旬より出荷を始める。

 一方、CELSIUS J380では、Xeon X3460(2.80GHz)/i5-660/i3-530が選択可能。約9.9リットルの小型化を実現しながら、「NVIDIA Quadro FX 1800/580」を搭載可能な拡張性を備えている。国際エネルギースタープログラムや電源連動型サービスコンセントにも対応する。




(川島 弘之)

2010/1/21 12:43