ソフトイーサ、IPv6対応のVPNソフト「PacketiX VPN 3.0」の法人向け製品


 ソフトイーサ株式会社は3月10日、VPNソフトウェアの新版「PacketiX VPN 3.0」の法人向け製品を、3月15日より販売開始すると発表した。IPv6対応やパフォーマンス向上などの強化が行われており、価格は9万5000円(税別)から。

 PacketiX VPNは、インターネットなどのTCP/IPネットワーク上でVPN環境を構築するソフトウェア。VPNサーバー「PacketiX VPN Server」やVPNクライアント「PacketiX VPN Client」、複数のLAN同士をリモート接続するための「PacketiX VPN Bridge」、管理ツール「PacketiX VPN サーバー管理マネージャ」などのコンポーネントから構成されている。

 新版では、まず、通信スループットの向上、遅延の減少といったパフォーマンス面が強化されたほか、暗号強度を2048ビットから4096ビットへ強化。IEEE 802.1QタグVLANのサポート、アクセスリスト機能の強化、ネットワーク技術者・システム管理者向けの、低速ネットワークのシミュレーション機能の搭載なども行われた。加えて、Windows 7/Server 2008 R2といった最新OSへの正式対応、IPv6への対応などにより、利用可能な環境が増加している。

 また従来版では、「製品ライセンス」と、最大同時接続数に応じて購入する必要がある「接続ライセンス」の双方を購入する必要があったが、今回は「接続ライセンス」を廃止して、ライセンス形態を単純化。その代わりに、4つのエディションごとに、接続可能なVPNクライアント数、ブリッジ接続可能な拠点数の上限が固定された。あわせて、サポートやパッチ提供、新版へのバージョンアップなどが可能な保守契約「サブスクリプション制度」を新たに導入した。製品ライセンスに1年分ないし3年分が付属し、任意での継続にも対応する。

 サブスクプリション1年分が付属する場合の価格は、小規模向けの「Standard Edition」が9万5000円(税別)、中規模向けの「Professional Edition」が15万円(同)、大規模向けの「Enterprise Edition」が60万円(同)、超大規模向けの「Ultimate Edition」がオープン。同時接続可能な最大クライアント数は、それぞれ30、100、300、無制限となっている。

 なおソフトイーサでは、PacketiX VPN 2.0の法人向けライセンスを持つユーザーを対象に、新版の法人向けライセンスを約50%割り引くキャンペーンも実施する。期間は3月15日から4月末まで。




(石井 一志)

2010/3/10 16:19