マカフィー、Adobe LiveCycle ES2のモジュールを組み込んだセキュリティスイート

　マカフィー株式会社は3月23日、アドビの情報セキュリティ製品「Adobe LiveCycle Rights Management ES2」（以下、LiveCycle RM ES2）を組み込んだセキュリティスイート、「McAfee Data Protection Suite for Rights Management」（以下、McAfee DPS for RM）を発表した。同日より提供を開始する。

　McAfee DPS for RMは、LiveCycle RM ES2と「McAfee Total Protection for Data」をセットにした、セキュリティスイートパッケージ。McAfee Total Protection for Dataには、DLP（情報漏えい対策）とHDD暗号化、フォルダ暗号の機能が備わっており、ポリシーベースの電子文書保護を企業規模で実現するLiveCycle RM ES2と組み合わせることで、DRM（デジタル著作権管理）とDLPなどのセキュリティ機能を一元的に提供できる。

　機密データに設定された著作権管理のポリシーは常にドキュメントとともに移動することから、権限のあるユーザーにのみ、データへのアクセスが許可される仕組み。ユーザーの手を借りずに機密データの管理を行えるのも特徴で、ユーザーが利用するローカルドライブをスキャンし、保護が必要なデータを探査するとともに、セキュリティポリシーに基づいたDRMを適用できる。また、情報漏えい対策ソフト「McAfee Host Data Loss Prevention 9.0」をあわせて導入すれば、自社の管理下にあるクライアントPC上のみならず、取引先など、社外に存在する機密データの保護にも対応する。

　価格は1ノード5万6280円から。なお米McAfeeと米Adobeでは、2009年9月の協業以来、共同でデータ保護ソリューションの提供に取り組んできたが、McAfee製品にAdobe LiveCycle ES2のモジュールが組み込まれるのは、今回が初めてとのこと。