サイバーテック、SaaS向けのWebアプリケーション基盤「Web to X」


Web to Xの概要

 株式会社サイバーテックは6月2日、SaaS向けWebアプリケーション基盤「Web to X」を発表した。ソフトベンダーなどがパッケージを容易にSaaS化できる。第1弾として、印刷業界向けのWeb入稿支援のSaaSサービスに採用されている。

 Web to Xは、UIにAdobe Flex、コアデータベース(DB)にXMLDB「NeoCoreXMS」を採用したWebアプリケーション基盤。データの入力インターフェイスとDBの基盤部分をSaaS用にパッケージ化するため、手早く安価に既存のパッケージソフトやASPサービスをSaaSにのせることが可能。出力部分は業務や用途によってシステムに適用できるため、さまざまなシチュエーションで利用できるという。

 機能としては、ユーザー管理・入稿フォーム作成・システム利用状況確認・メール通知などの「システム管理者機能」、テンプレート管理・画像管理・画面カスタマイズ・外部ログイン連携などの「業務管理機能」、データ入稿・入稿データ送信・画像アップロードなどの「データ入稿機能」を備える。

 サイバーテックは、Web to Xを「やわらかいSaaS」を提供するWebアプリケーション基盤として、年間5000万円の売り上げを目指す。

 最初の採用事例となるMETAWORKS On Demandは、名刺やチラシなどの印刷物をインターネット上で受注・制作できる印刷業界向けSaaSサービス。Web to Xは、このWeb入稿と管理者機能として採用されており、入稿されたデータはすべてNeoCoreXMSに蓄積される。専用のユーティリティツール「MOD WIRE」経由でXMLデータをダウンロードし、METAWORKSのホットフォルダ機能を使ってPDFなどに出力することが可能。NeoCoreXMS販売パートナーの株式会社ロココが6月1日より提供している。

METAWORKS On Demand入稿用テンプレート選択画面新規データ入稿画面





(川島 弘之)

2010/6/3 06:00