NTTデータ先端技術、検査後もユーザーを統制できる検疫ソリューション新版


 エヌ・ティ・ティ・データ先端技術株式会社は5月11日、検疫LANソリューション「NOSiDE Inventory Sub System/資産管理(以下、NOSiDE検疫LANシステム)」の機能拡張版を発表した。同日より出荷開始する。

 NOSiDE検疫LANシステムは、社内ネットワーク上で利用されるクライアントPCに対して、Web認証/IEEE 802.1X認証機能付きネットワークスイッチと連携して、社内ネットワークへの接続時にセキュリティ検査を強制化する検疫LANシステム。

 機能強化版では、従来提供していた「隔離-検査-治療-認証」という運用サイクルでの検疫に加え、「利用」フェーズでの検疫にも対応。具体的には、社内ネットワークへの接続を許可されたPC利用者に対して、「TS RemoteApp」によるシンクライアント型のアプリケーション公開を可能とした。TS RemoteAppは、Windows Server 2008のTerminal Servicesに搭載されたアプリケーション単位のターミナルサービスで、接続ユーザー単位もしくは所属グループ単位で公開アプリケーションを設定しておくことで、検疫後に適切なアプリケーションのみを利用させることが可能になる。

 検疫結果に基づくプログラム実行機能も新搭載され、検査合格時には社内ポータルサイトへ自動接続、検査不合格時には特定の対策プログラムを起動といった制御が可能という。クライアントが検査に合格したあとにポリシーを逸脱する設定変更を行った場合には、Windows Server 2008のネットワークアクセス保護機能(NAP)と連携して、アクセス先を動的に制限付きネットワークに限定するといった、リアルタイムの処理も行える。

 検疫サーバーの動作環境として、新たにWindows Server 2008(32/64ビット)、SQL Server 2008、Hyper-Vに対応したのも特徴。管理対象となるクライアント側の環境についても、新たに64ビットのWindowsに対応した。

 価格は、検疫サーバー×1、クライアント×100で204万7500円から。




(川島 弘之)

2009/5/11 19:05