日立システムが文書管理の新製品、文書作成効率も高める「ラビニティ One」
プロダクトソリューション本部 ドキュメントソリューション部長の三原丈英氏 |
株式会社日立システムアンドサービス(日立システム)は5月12日、ドキュメント管理の新製品「ラビニティ One」を発表した。5月13日から販売開始する。
ラビニティ Oneは、Adobe Flexで高い操作性を実現した文書管理ソフト。Webアプリケーションでありながら、ドラッグ&ドロップによる文書移動など、デスクトップアプリケーションのような操作を実現している。
最大の特長は「ワークスペース」や「クリップ」といった文書作成効率を高める新機能を備える点。ワークスペースは、特定の文書を複数人で作成する際に、“協働”を実現するもの。担当者を決めそれぞれの作業項目を設定することで、チームで進ちょく状況を確認しながら作業が行える。一方のクリップは、Word・Excel・PowerPointなど種類の異なる文書をまとめて参照・印刷できるようにするもの。複数の文書を表示する画面で、ドラッグして重ねるだけで1つの文書として登録できる。
Adobe Flexで高い操作性を実現 | 文書作成の“協働”を実現する「ワークスペース」 | 異なる種類の文書をまとめる「クリップ」 |
シームレスな編集作業を実現 |
「お気に入り」で素早くアクセス、「クイックアクセス」ですぐに作業開始 |
また、「編集」ボタンをクリックするだけで対応するアプリケーションが自動で起動し、保存後に「サーバーに反映」ボタンをクリックするだけで更新が完了。従来のファイルサーバーのように、文書のダウンロード・アップロードの手間も省けるため、シームレスに編集作業が行えるという。
そのほか、文書名などの属性とファイルの中身を一度に検索できる「簡易検索」や、よく使うフォルダ・文書を登録しておける「お気に入り」、編集中の文書が一覧表示され、すぐに編集作業に入れる「クイックアクセス」といった機能を備える。
ラインアップは、「Express」「Standard」「Enterprise」の3種類。登録できるユーザー数/文書数が異なり、Expressは500人/100万文書、Standardは1000人/300万文書、Enterpriseは無制限/無制限。
Expressは「Webサーバー」「文書管理サーバー」「データベース」などの各機能を1台のサーバーに構成。価格は150万円(税別)から。Standardは各機能を1台ずつ別々に構成可能で、価格は350万円(同)から。Enterpriseは各機能を別々のサーバーに構成し、かつスケールアウトさせることが可能。価格は950万円(同)から。
プロダクトソリューション本部 ドキュメントソリューション部長の三原丈英氏は、「パッケージとして小さく入れて必要に応じて大きくできる製品構造、ライセンス体系を目指した」とコンセプトを説明し、「今後3年間で製品およびカスタマイズ、システムインテグレーションなどラビニティ Oneソリューションで約50億円、既存の『ラビニティ Millemasse』や『ラビニティ ECM』を含む文書事業全体では、約150億円の販売をめざす」と意気込みを語った。
2009/5/12 15:16