OKI、既存ミドルウェアからJBossへの移行支援サービス


 沖電気工業株式会社(以下、OKI)は6月24日、オープンソースのミドルウェア製品群「JBoss Enterprise Middleware(以下、JBoss)」の導入を検討する企業向けに、ほかのミドルウェアからのアプリケーション移行作業を支援する「JBossマイグレーション・サービス」を発表した。7月1日から販売開始する。併せて、JBoss事業を検討するSI事業者向けパートナー支援策「OKI JBossパートナ・プログラム」も同日より提供する。

 OKIは、5月21日にレッドハットと協業を強化。JBossの最上位ビジネスパートナー「JBoss Premier Business Partner」契約を日本で初めて締結し、これによりJBossに関する直接サポートが可能となった。今回はさらに、OKIの商用ミドルウェアによるシステム構築・サポートのノウハウを付加し、JBossマイグレーション・サービスとして提供を開始する。

 「JBoss移行時の最大の課題は、ミドルウェア間のアプリケーション互換性。JBossマイグレーション・サービスではその互換性をはじめとした、移行に伴う技術的な課題解決を支援する」(OKI)という。

 またこれを皮切りに、JBossインストレーションサービスやパラメータ設計支援サービスなど、各種プロフェッショナルサービスを拡充していく予定。特に、サービスの効率化のために、従来の商用ミドルウェアを対象としたパラメータ確認や障害情報収集といった各種支援ツールを、JBossにも順次適用していく。

 一方、JBossによるビジネスを検討するSI事業者には、独自のOKI JBossパートナ・プログラムを用意。同プログラムにより、プレセールス、開発、構築、運用に至るまで、ワンストップでJBossミドルウェアビジネスの支援を行う。具体的には、プレセールス/営業提案支援用として、見積もり・仕様確認・評価支援などに対応する無償の相談窓口を設置。さらに、JBossサブスクリプション向けにサポートサービスを提供するほか、JBossマイグレーション・サービスなどのプロフェッショナルサービスについても、同プログラムを通じてパートナーに提供する方針。案件や事業体制に応じて、必要な形にカスタマイズして提供することも可能とする。




(川島 弘之)

2009/6/24 11:49