情報漏えいを守るテンプレートを追加した「Trend Micro LeakProof」新版


LeakProofアプライアンス版

 トレンドマイクロ株式会社は6月30日、情報漏えい対策製品の新版「Trend Micro LeakProof(以下、LeakProof) 5.0」を発表した。7月24日から受注開始する。

 LeakProofは、持ち出し規制の対象となるファイルから、ファイル固有の特徴を識別するフィンガープリントを作成し、クライアントPCに配信することで、クライアントPCから機密情報の持ち出しをリアルタイムに防止する製品。クライアントPCが社外に持ち出された場合でも、機密情報の漏えいを防止できる。

 新版では、フィンガープリントの97%の軽量化(LeakProof 3.0比)を図ったほか、個人情報保護法で定義される日本語名字・メールアドレス・電話番号などの個人情報、各種プログラミング言語やクレジットカード情報など、企業が守るべき情報をテンプレートとして提供。より直感的に改良された管理画面から、あらかじめ用意されたテンプレートを指定することで、持ち出しルールを手間なく設定することが可能という。

 またデバイス制御機能の強化として、USBホワイトリスト機能を搭載。例えばUSBメモリの使用を制限するだけでなく、利用を許可するUSBメモリを登録するといった柔軟な運用が可能となった。このほか、Winny、Microsoft ActiveSync、プリンタ出力、クリップボードを無効化する機能や、LeakProofクライアントがインストールされていない持ち込みPCに機密情報を書き込めないよう制限する機能が追加された。

 ラインアップは、アプライアンス版とバーチャルアプライアンス版の2種類。これとクライアントを併せて利用する。100クライアント利用時の参考価格は、アプライアンス版サーバーが122万円(税別)、バーチャルアプライアンス版サーバーが72万円(同)。

トップ画面利用手順を図示するなど直感的なUIに改良された





(川島 弘之)

2009/6/30 17:14