シトリックス、仮想マシンベースのアプリ配信機能を備えた「XenApp」新版


 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(シトリックス)は10月1日、「Citrix XenApp 5」向けの「同 Feature Pack 2」を発表した。クライアント向けWindows OSを実行する仮想マシンから、オンデマンドにアプリケーションを配信可能にする機能などを新たに搭載する。

 従来のXenApp 5では、サーバーOS上でアプリケーションを実行し、画面イメージをクライアントPCなどのローカル端末に配信する「Server Hosted Apps」や、クライアント環境をローカル端末や仮想デスクトップへストリーミング配信し、クライアント側の処理能力を使って実行させる「Streamed Apps」をサポートしている。

 今回のXenApp 5 Feature Pack 2では、仮想マシン上でアプリケーションを実行し、画面イメージをローカル端末へ配信する「VM Hosted Apps」に新たに対応した。この方式では、Windows Vista/XPなどのクライアントOSでアプリケーションを実行できるため、従来の配信方式で問題となっていた互換性の問題を解決可能になったほか、アプリケーションの事前動作検証に必要なコストと時間の最小化を実現するとのこと。

 また、サーバーのサイジングを支援する負荷テストサービス機能や、ポリシーベースの電力管理機能を新たにサポート。さらに、「HDX MediaStream for Flash」機能によって、Flashアプリケーションやビデオコンテンツを利用するユーザーに対しても、高品位なユーザー体験を提供できるとしている。

 なお、ダウンロードによる提供は9月30日より開始されており、メディアキットも含めた一般提供も、10月14日より開始される予定である。




(石井 一志)

2009/10/2 12:35