ヤマハ、VPNクライアントソフトの同時接続ライセンス版


 ヤマハ株式会社は、IPsec VPNクライアントソフトの同時接続ライセンス版を、12月下旬に発売する。1台のVPNルータに同時接続できる数を制限する新たなライセンス体系で、価格は、同時10ライセンスが15万7500円から。

 ヤマハでは、外出先などからヤマハ製VPNルータに接続し、リモートアクセスを可能にするVPNクライアントソフト「YMS-VPN1」「YMS-VPN1-LP10」を提供している。両ソフトでは、PC1台に対して1つのライセンスを必要としていたが、今回提供する同時接続ライセンスでは、1台のVPNルータに同時接続できるPC台数を制限するだけで、PCへのインストール制限は設けられていない。このため、VPN接続が必要なPCすべてにインストールし、必要に応じてリモートアクセスを行うことが可能になった。

 設定は、従来製品の「かんたんポリシーエディタ」を継承しており、わずかな項目を入力するだけで、基本的なVPN設定を行えるほか、ヤマハ製VPNルータとの接続を前提に開発されている点も同様。高い接続性と操作性を実現しているとのこと。なお、接続数はルータ側で監視しており、ライセンス数を超えるVPN接続ははじかれるようになっている。

 ラインアップとしては、同時接続数が10、20、50、100の4製品を用意した。価格はそれぞれ、15万7500円、21万円、42万円、63万円。ルータはRTX1200とRTX3000に、クライアントPCはWindows 7(32ビット/64ビット)、Windows Vista SP2(32ビット/64ビット)、Windows XP SP3(32ビット)に対応する。




(石井 一志)

2009/11/5 15:34