NTTデータと日本オラクル、仮想化を含めたシステム基盤の統合運用管理分野で協業


 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(以下、NTTデータ)と日本オラクル株式会社は12月21日、仮想化技術を含めたシステム統合基盤の統合運用管理ソリューションの実現と導入に向けて協業すると発表した。NTTデータがオープンソースソフト(OSS)として公開している統合運用管理ツール「Hinemos」と、日本オラクルのサーバー仮想化ソフト「Oracle VM」などを利用してソリューションを構成する。

 この協業では、NTTデータが日本オラクルの協力のもと、Hinemosの管理対象OSとしてOracle Enterprise Linuxを追加するほか、管理機能「Hinemosマネージャ」の動作OSとしてOracle Enterprise Linuxがサポートされる。対応バージョンは、前者がOracle Enterprise Linux 4/5、後者がOracle Enterprise Linux 5。

 また、仮想環境の管理を可能にする「Hinemos VM管理オプション」で、Oracle VM 2.2の管理に対応。加えて、Hinemosと管理ツール「Oracle Enterprise Manager」間の連携機能を実装するとした。

 こうした強化により、Hinemosを起点とした次世代ITプラットフォーム基盤の統合運用管理が実現。仮想化環境と業務システム、プラットフォーム製品の一元的な統合運用管理が可能になるため、システム統合基盤の運用管理に伴うTCO削減に寄与するという。

 なおこの協業の成果は、NTTデータと日本オラクルの両社、およびNTTデータ先端技術をはじめとした両社のパートナー企業と協力して展開される予定。また両社は、今後のクラウド時代に求められるシステムの俊敏性とコストパフォーマンスを追求し、今回のソリューション拡充を図るとしている。




(石井 一志)

2009/12/21 11:38