東芝、容量600GBのエンタープライズ向け2.5型HDD-6Gbps SASに対応
MBF2600RC |
株式会社東芝は2月17日、容量600GBのエンタープライズ向け2.5型HDD「MBF2600RC」など3製品を発表した。同社は、富士通から買収したHDD事業の統合により、同分野向けのHDD市場へ参入するとしていたが、今回の新製品はそれを受けたものという。
MBF2600RCは、高速型としては業界最大クラスの容量を持つ600GBの2.5型HDD。サーバーやストレージシステムなどでの利用を想定しており、性能向上と低消費電力化を両立させている。具体的には、線記録密度を従来製品よりも向上させ、内部レートを216MB/秒に約13%改善したほか、待機時にディスクの回転を下げるモードによって、待機時からの復帰時間を短く保ちながら、2.5Wという低消費電力を実現したという。エネルギー消費効率は、従来機種よりも約45%改善した。
加えて、垂直磁気記録方式の磁気ヘッドやディスクの磁性層の改良により、面密度を業界最高の595Mbit/mm2に高密度化し、大容量化を実現。さらに、オプションで暗号化機能の搭載も可能になっている。
ラインアップは、容量600GBのMBF2600RCに加え、450GBの「MBF2450RC」、300GBの「MBF2300RC」を用意した。各製品ともインターフェイスは6Gbps SASで、回転数は10025rpm。
2010/2/17 11:58