日本オラクル、Javaベースのスクリプト作成機能などを搭載したテストツール新版
日本オラクル株式会社は3月2日、アプリケーションのテストを支援するソフトウェアの新版「Oracle Application Testing Suite 9.0」を発表した。
Oracle Application Testing Suiteは、ミッションクリティカルなアプリケーションのテストを支援するソフトウェア製品。統合管理ツール「Oracle Enterprise Manager」の重要な構成要素に位置付けられており、負荷テストを行う「Oracle Load Testing」、機能テストを担当する「Oracle Functional Testing」、テストプロセスを管理する「Oracle Test Manager」といったツールが用意されている。
新版では、機能テストと負荷テストを自動化するための、Javaベースの統合テスト用スクリプト作成プラットフォーム「OpenScript」が新たに追加された。これを利用すると、機能テストと負荷テスト用の自動化されたスクリプトを作成可能。GUIを用いた直感的な操作性と、コーディングによる柔軟な拡張性を合わせ持っており、広いニーズに対応できるという。
また、Oracle E-Business Suite(EBS)向けの新しいテストアクセラレーター(Testing Accelerator)がラインアップへ追加されたのも強化点。OpenScriptのグラフィカルなスクリプト作成インターフェイスを活用し、EBSの業務トランザクションをWebブラウザ内で実行するだけで、自動化されたテスト用スクリプトを記録できる。さらに、同じインターフェイスを用いて、スクリプト実行、スクリプト入力のパラメータ化、カスタム・テスト・ケースの追加なども行えるとのこと。EBSのバージョンは11i.10/12をサポートする。
加えて、Siebel CRM向けのテストアクセラレーターについても、OpenScriptプラットフォームへの対応といった強化が図られた。
価格は、Load Testingが1万1445円/指名ユーザー、Load Testing Controllerが79万8945円/プロセッサ、Functional Testingが91万3080円/指名ユーザー、Test Managerが22万8270円/指名ユーザー。
テストアクセラレーターはLoad Testing用、Functional Testing用のそれぞれについて、EBS向け、Siebel CRM向け、Webサービス向けが用意される。価格は、Load Testing用が各2835円/指名ユーザー、Functional Testingが各22万8270円/指名ユーザーとなっている。
対応プラットフォームは、Windows Vista Business/XP Professional、Windows Server 2003/2000 Server SP4で、32ビット版にのみ対応する。
2010/3/2 13:09