ワイズ、画面転送プロトコルを3倍に加速する「Wyse VDA」新版


 ワイズテクノロジー株式会社(以下、ワイズ)は3月16日、WAN環境における画面転送データ遅延を解消するソフトの新版「Wyse Virtual Desktop Accelerator(以下、Wyse VDA) バージョン1.1」を発表した。

 アプリケーションやデスクトップを仮想化環境にホストするデータセンターは、サービス利用者から160~480kmの範囲内に配置されるのが一般的。地理的にこの距離のデータセンターを利用できないと、画面転送ユーザーはネットワーク待ち時間、パケットロスなどに悩まされるという。こうした距離の問題を解消するのがWyse VDA。VMware View、Citrix XenApp/XenDesktop、Microsoft RDPなど既存のプロトコルを最大3倍に加速し、LANのような使用感を実現するという。

 新版では、ホストOSとしてWindows 7/Server 2008をサポート。クライアントとサーバー側の通信ポートが変更可能となり、また管理UIを追加してWyse VDA通信に関する詳細設定に対応した。またシンクライアントで通常のPCと同じような音声、マルチモニター、USB環境を実現するソフト「Wyse TCX Suite」との並行利用が可能。4月には新版の「Wyse TCX Suite 4」がリリース予定で、Flash動作高速化機能をサポートし、シンクライアントにおける動画高速化、広範囲なUSB周辺機器利用、音声リダイレクション機能などに対応する。




(川島 弘之)

2010/3/16 17:37