日立の「ストレージクラウド」、第1弾は高い操作性の遠隔バックアップサービス


 株式会社日立製作所(以下、日立)は3月25日、クラウドソリューション「Harmonious Cloud」において「ストレージクラウド」を体系化。第1弾として「クラウドバックアップサービス」を4月1日より提供する。

 クラウドバックアップサービスは、ユーザー企業内のデータを、ユーザーがあたかも自社内のストレージにバックアップするのと同様の操作性で、日立の「Harmonious Cloudセンタ」に保存できるサービス。

 特長は、業務システムに応じたバックアップ・リストア環境を構築する点。例えば、扱う情報量が多い業務システムでは業務実行中に負荷をかけないなど、環境に適したバックアップ方式を採用。ユーザーが従来より使用するバックアップツールもそのまま活用できるなど、操作性を重視している。また、バックアップデータをHarmonious Cloudセンタに転送するネットワークでも高いセキュリティを考慮して構築する。

 データを実際に保管するHarmonious Cloudセンタでは、堅固な地盤への直接基礎工法と免震装置を併用した堅牢性の高い構造物、指静脈認証やICカードによる入退管理システムなどを採用。ストレージには高信頼・高性能の日立製ディスクアレイサブシステムを用いて、同システムに対する24時間365日の監視体制を敷いている。このほか、指定された仮想サーバー以外からのアクセスを排除するなど、ユーザー企業ごとにデータ格納領域や通信経路を分離することで、データの保全性を確保している。

 価格は個別見積もり。




(川島 弘之)

2010/3/25 12:04