PFUが検疫ネットワークを強化、センサーアプライアンスとの連携やMac OS Xに対応
株式会社PFUは7月22日、PC検疫ソフトウェア「iNetSec Inspection Center」と、不正PC検知・遮断アプライアンスソリューション「iNetSec Patrol Cube」を機能強化すると発表した。機能強化版はいずれも、同日より販売を開始する。
iNetSec Inspection Centerは、企業のセキュリティポリシーに違反する状態のPCを、企業ネットワークに接続させないようにする検疫ソフトウェア。OSのパッチ適用状況やウイルス対策ソフトのパターンファイル更新状況などを確認し、違反するPCを隔離することができる。
一方のiNetSec Patrol Cubeは、不正に接続されるPCや未登録のPCを検知し、ネットワークから遮断するアプライアンスソリューション。まずは簡易的な検疫を手軽に実現したい、というニーズを持つユーザーを対象に提供されている。製品は管理サーバーと小型センサーアプライアンスから構成され、機能としては、機器リストの自動収集機能と、エンドユーザーがセルフサービスで申請を行える機能を搭載。同様の競合製品と比べ、管理者の負荷を軽減可能という。
今回PFUでは、この2製品を連携させる「ARP遮断検疫方式」を、双方に実装した。新方式は、スイッチの空きポートにセンサーアプライアンスを接続するだけで、iNetSec Inspection Centerによる、ネットワークエッジの検疫を容易に実現できる点が特徴。認証・検疫サーバーを導入するのみでよいことから、iNetSec Patrol Cubeのユーザーに対して、高度な検疫ネットワークへのアップグレードを容易に提供できる。
またiNetSec Inspection Centerについては、サポートOSにMac OS X 10.4/10.5を追加。iNetSec Patrol Cubeでも、IPアドレスの使用実態に応じて管理情報を更新する機能と、IPアドレスが変更された装置を即座に検知できる機能が追加され、固定IPアドレス環境への対応を強化している。
2製品連携環境時の価格例は、1000クライアント、10ネットワークセグメントの場合でシステム費用が638万円(税別)、サービス費用が初年度148万円(同)、次年度以降169万円(同)。
iNetSec Patrol Cubeの小型センサーアプライアンス | Mac OS Xでの利用画面イメージ |
2009/7/22 11:30