日本オラクルと富士通、両社のシステム運用管理ソフトを連携


 日本オラクル株式会社と富士通株式会社は9月16日、システム運用管理ソフトの連携検証を共同で実施したと発表した。両社の運用管理ソフト「Oracle Enterprise Manager」と「Systemwalker Centric Manager」を連携させ、ハードからアプリケーションまで一貫した統合運用管理が可能かを検証した。

 Oracle Enterprise Managerは、日本オラクル製品に発生した問題を検知し、その根本的原因の発見・分析・解決を支援する管理ソフト。一方のSystemwalker Centric Managerは、基幹業務システムの安定稼働を支える運用管理ソフト。

 今回の検証では、Oracle Enterprise Managerで監視している「Oracle Database」「Oracle BPEL Process Manager」「Oracle Business Intelligence」などの製品が発する警告やエラーなどのメッセージが、Systemwalker Centric Managerのコンソール上に集約して表示できることを実証した。

 これよりシステム管理者は、ハードやOSの稼働状態や障害監視だけでなく、日本オラクル製品の詳細な性能やリソース使用状況の監視、トラブル未然防止のための予兆監視など、ハードからアプリケーションまで一貫した運用管理を、少ないコストで実現できるとしている。

 なお今回の検証により、Oracle Enterprise Managerは「Systemwalker」の連携製品認定制度「Systemwalker Enabled」の認定を取得。両社は今後も密に連携、検証センターなどを最大限に活用し、業務システムの安定稼働に貢献するという。




(川島 弘之)

2009/9/16 12:34