キヤノンと米Adobe、電子文書セキュリティでグローバル協業


 キヤノン株式会社と米Adobe Systemsは9月29日、電子文書セキュリティ分野における販売活動において、グローバルに協業すると発表した。今回の協業により、Adobeの電子文書セキュリティシステム「Adobe LiveCycle Rights Management ES」とキヤノンの複合機「imageRUNNER ADVANC」シリーズの全世界での販売活動での連携を行う。

 Adobe LiveCycle Rights Management ESは、電子文書へのアクセス権限を制御できる製品。セキュリティポリシーに基づいて、アクセス権や使用権限を動的に管理することが可能。セキュリティポリシーはサーバー側で維持されるため、ファイル配信後であってもアクセス権や使用権限を更新したり取り消したりできるのが特長。

 imageRUNNER ADVANCシリーズは、スキャンから印刷までAdobeの技術を盛り込んだ複合機。紙文書をスキャンしてPDFを生成できるほか、PostScript 3プリントにも対応。生成したPDFとAdobe LiveCycle Rights Management ESと連携することで、紙から電子化された文書からネットワーク上で生成される文書まで、包括的なセキュリティ管理ができるのが特長となっている。

 両社は今回の協業に基づき、Adobe LiveCycle Rights Management ESユーザーに対してimageRUNNER ADVANCシリーズの導入を、imageRUNNER ADVANCシリーズユーザーに対してAdobe LiveCycle Rights Management ESの導入をそれぞれ推奨するなど、両製品を組み合わせたドキュメントソリューションの提供を強化するとしている。





(福浦 一広)

2009/9/29 13:00