F5ジャパン、中規模向けのNAS仮想化製品「ARX2000」-OSも機能強化
ARX2000 |
F5ネットワークスジャパン株式会社(F5ジャパン)は12月17日、NAS仮想化アプライアンス向けのハードウェアプラットフォーム「ARX2000」を発表した。中・大規模環境向けの中位製品で、発売は12月中旬を予定する。価格は1290万円(税別)。
ARXシリーズは、NAS製品を仮想化するためのアプライアンスで、インライン型のアプローチを採用しており、サーバーとNASの間に設置して利用する。導入後の環境では、アプライアンスがプロキシとして動作し、透過的なアクセスをユーザーに提供するため、ファイルの保存場所を意識せずに作業を行えるようになるという。またNASは複数ベンダーの製品に対応し、異なるベンダーのストレージ間であっても、アクセスを継続したままでデータを移動する機能や、ポリシーに応じてデータを移動させる階層型ストレージの機能も備えている。
製品のポジションとしては、中小規模環境向け「ARX500/ARX1000」、大規模環境向け「ARX4000」の中間に位置し、15億3600万ファイルまでの環境に対応可能。インターフェイスもGbE×12を備え、ARX1000の2倍のポート数を提供している。
なお今回は同時に、ARXシリーズ向けOSの新版「Data Management Operating System 5.1」、同シリーズ向け管理ソフトウェア「F5 Data Manager 2.6」も発表された。前者では、ARXにおけるMicrosoft/CIFSストレージ環境のサポートが強化され、重複排除技術を利用した、ファイルアーカイブ製品との連携による階層管理機能が拡張されているとのこと。これらの販売開始も、12月中旬が予定されている。
2009/12/17 14:30