データセクション、Force.com上でブログ評判分析サービスをSaaS提供


 データセクション株式会社は1月25日、SaaS型のCGM(Consumer Generated Media:ブログ、掲示板など)ダッシュボードサービス「Insight Intelligence for Marketing(以下、IIM)」を発表した。セールスフォース・ドットコムの「Force.com」上で提供する。

 IIMは、売り上げ・アンケートなどの社内データと、掲示板・ブログ・ニュースなどの社外データを重ね合わせて情報を管理するサービス。企業の営業部門やマーケティング部門の担当者に、リアルタイムな広告費、顧客の反応、売り上げ効果の把握を可能にする。

 具体的には、CGM情報をクローラーで監視し、国内50事業者の記事(約700万ブログ、7億記事)をアーカイブ(100~200万/日)する。そこに含まれるポジティブ/ネガティブ情報を収集し、社内データと統合(時間軸によるグラフや数値を基にした定量指標を作成)してデータベースを構築。それらの情報が一元化されたインターフェイスを提供する。

 社内/社外データの連動を、定型フォーマットではなく、自社で関連比較したい情報に基づいて画面・データ設計できる柔軟性が特徴となる。

 また、基盤としてForce.comを活用することで、早ければ数日での提供が可能。従来の開発手法と比較して、数十分の一程度のコストで開発・運用できるのもメリット。画面インターフェイスの変更やデータ追加なども、従来のように数カ月という期間をかけることなく、数時間から数日で行えるという。

 価格は、月額2100円/ID。別途初期開発費が必要。同社では、消費財メーカーや全国的に知名度の高い大企業(ブログなどで話題になりやすい企業)に特に有効とし、今後3年間で300社への提供を目指す。




(川島 弘之)

2010/1/25 13:20