KCCS、変更管理を高度に支援する「Tripwireプロフェッショナルサービス」


 京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)は3月2日、高度な変更管理、改ざん検知管理を可能にする「Tripwireプロフェッショナルサービス」を発表した。米Tripwireの資格「Tripwire Enterprise製品導入認定コンサルタント」を日本で初めて取得したことで実現した新サービス。

 Tripwire Enterpriseは、ITシステムにかかわる変更を検知し、不正操作や管理者の操作ミスによる変更を早期に発見、復旧するソフト。近年は、日本版SOX法やPCIDSSなどのコンプライアンス対応や、Gumblarによる企業Webサイトの不正改ざん検知などに広く活用されているという。利用用途が多様化すると、課題となるのが運用をいかに効率的にするか。そうした要望に応えるため、Tripwire Enterprise管理サーバーの冗長化やアラートのチューニングなど、よりハイレベルなサービスを提供する。

 メニューは、「アラートチューニングサービス」「コンサルティングサービスパック」「サイジングサービス」「管理コンソール冗長化サービス」「冗長化監視対象インストレーションサービス」「チケッティングシステム連携サービス」の全6種。

 アラートチューニングサービスでは、OSパッチ適用などのメンテナンス後に発生する大量のアラートから、重要なものだけを運用者に通知する。価格は35万円。

 コンサルティングサービスパックでは、これに加えて、パフォーマンスチューニングも実施。情報収集時間や収集ルールの設定を変更することで、サーバーの負荷分散などが可能。特典として「パフォーマンス/アラートチューニングサービス操作手順書」も提供する。価格は60万円。

 サイジングサービスでは、管理コンソール「Tripwire Enterprise/Server」をインストールするサーバーのサイジングを提供する。価格は無償。

 管理コンソール冗長化サービスでは、Microsoft Cluster Services(MSCS)で冗長化されたWindows Serverに管理コンソールをインストールする。価格は15万円/冗長化サーバー1セット。

 冗長化監視対象インストレーションサービスでは、MSCSで冗長化されたWindows Serverに、監視対象である「Tripwire Enterprise/FS」をインストールし、冗長化サーバーの変更管理を実現する。価格は10万円/冗長化サーバー1セット。

 チケッティングシステム連携サービスでは、「HP OpenView」「IBM Tivoli」「BMC Remedy」などのチケッティングシステムとTripwire Enterprise/Serverを連携させる。チケッティングシステムからのデータとTripwire Enterpriseの変更データを自動比較することで、承認処理を自動化するという。価格は25万円/連携チケッティングシステム。




(川島 弘之)

2010/3/2 12:39