Windows 2000は米国時間7月13日でサポート終了、マイクロソフトが注意喚起

XP SP2も7月、Vista RTM版は4月でサポート終了

 マイクロソフト株式会社は3月10日、2010年に製品サポートが終了する各製品について、注意喚起を行った。企業システムではまだ利用されていることの多いWindows 2000の延長サポートフェーズが7月13日(米国時間)に終了するほか、最新サービスパックが提供されているWindows XP Service Pack 2(SP2)や、Windows Vista RTM版(製品初期版)についても、それぞれサポート期間が終了する。

 マイクロソフトが導入しているソフトウェア製品のサポートライフサイクルポリシーによれば、すべてのサポートが提供される「メインストリームサポートフェーズ」が、発売後最短5年間提供される。また、Windows 2000などが属する「ビジネス、開発用ソフトウェア」に対しては、セキュリティ更新プログラム(パッチ)など一部のサポートが提供される「延長サポートフェーズ」が、メインストリームサポートフェーズ終了後、最短5年間提供されることになっている。

 2000年3月31日に発売されたWindows 2000は、2005年6月30日にメインストリームサポートフェーズが終了。そして、そこから約5年が経過する2010年7月13日をもって延長サポートフェーズが終了し、セキュリティパッチの提供が以後は行われなくなるという。対象となるのは、Windows 2000 Professional/Server/Advanced Server/Data Center Serverの各製品。

 一方、WindowsのService Packに関しては、最新のものがリリースされてから24カ月後に、その1つ前のService Pack(あるいはRTM版)のサポートを終了することになっている。今回、このポリシーが適用され、Windows XP SP2が2010年7月13日、Windows Vista RTM版が2010年4月13日をもって、それぞれサポート終了となる。

 ただし、OS自体の延長サポートフェーズが終了するWindows 2000と異なり、Windows XPは延長サポートフェーズ、Windows Vistaはメインストリームサポートフェーズの期間中であるため、前者はXP SP3、後者はVista SP1/SP2を適用すれば、継続してサポートを受けることが可能だ。また、Windows XP Professional x64 Edition SP2は、今回のサポート終了には含まれない。

 マイクロソフトでは、こうしたサポート終了に関する情報をWebサイトなどで告知してきたが、ユーザーへの影響が大きい製品であることを考慮し、3月10日より、ユーザー向けの告知および情報提供サイトを開設。その中で、これらのOSのユーザーに対し、新しいOSへの乗り換えや最新サービスパックの適用を呼びかけている。




(石井 一志)

2010/3/10 15:45