NEC、Express5800のラック型・スリム型で新製品-平均25%の価格改定も
Express5800/R120a-2 |
日本電気株式会社(以下、NEC)は4月21日、サーバー製品群「Express5800シリーズ」で価格改定および製品サービス強化を行うと発表した。価格改定では、Express5800シリーズ計170製品において、最大66%・平均25%の割引を行う。
また同社では、Express5800シリーズをデータセンターのサーバー統合などに最適な「DataCenterLine」と、オフィスや店舗など現場への設置性などに優れた「DataStationLine」に分類しているが、この両ラインで新製品を投入する。
DataCenterLineでは、新ラックサーバー「Express5800/R120a-1」「同/R120a-2」を投入。特徴は、80PLUS準拠の高効率電源と、筐体内の冷却効率を高めた部品レイアウトで設計することで、従来機比約40%の省電力を実現したこと。Xeon E5502(1.86GHz)/E5504(2GHz)/E5520(2.26GHz)/E5550(2.66GHz)/X5570(2.93GHz)、2GBメモリ、サーバーを遠隔地から操作する「EXPRESSSCOPEエンジン2」などを搭載し、価格はそれぞれ29万1000円(税別)から、33万2000円(同)から。4月24日から出荷開始する。
併せて、省電力サーバー「Express5800/ECO CENTER」の2サーバーモデルを強化。80PLUS GOLD準拠の高効率電源を2つのサーバーで共有することで、従来の一般ラックサーバーと比較して50%以上の大幅な消費電力削減を行った。サーバーあたりXeon L5520(2.26GHz)×1基、2GBメモリ、160GB HDDを搭載し、価格は96万7000円(税別)から。6月初旬に出荷する予定。
Express5800/T120a-M |
DataStationLineでは、新タワーサーバー「Express5800/T120a-E」「同/T120a-M」を投入。EXPRESSSCOPEエンジン2においてリモートからの自動監視機能に加え、ファームウェアの一括自動アップデートを行う機能「ExpressUpdate」を標準搭載し、管理者不在でのシステム監視を可能とした。また筐体カバーに監視機能を搭載し、HDD抜き取りなどの盗難も防止可能とした。価格はそれぞれ19万8000円(税別)から、32万3000円(同)から。4月24日に出荷開始する。
併せて、スリム型静音タワーサーバー「Express5800/GT110a-S」も投入。SSDをサポートしたのが特徴で、HDD搭載時に比べ約40%の省電力化を実現するという。Pentium E2160(1.8GHz)/Xeon E3110(3GHz)、512MBメモリなどを搭載。空冷式と水冷式の両モデルを用意し、価格はそれぞれ9万9800円(税別)から、12万1000円(同)から。4月24日に出荷開始する。
このほか新サポートサービスとして「PlatformSupportPack」を7月末より提供開始する。ハードウェアとソフトウェアの保守を一括で請け負うもので、両方の窓口を一本化し、障害原因の切り分け、OS復旧まで一貫してサポートする。さらに顧客専用ポータルサイトを提供するなど、運用管理コストの削減に貢献するサービスも開始する。価格は16万5800円(税別)から。
2009/4/21 14:58