NTTデータとマイクロソフト、SQL ServerベースのDWHアプライアンス提供で協業
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(以下、NTTデータ)とマイクロソフト株式会社は3月23日、データウェアハウス(DWH)/ビジネスインテリジェンス(BI)分野で協業を強化すると発表した。両社では、今後1年間に20件の支援サービス提供を行うほか、SQL Server 2008をベースにするDWHアプライアンス「SQL Server Fast Track Data Warehouse」(以下、Fast Track DWH)を活用したBIシステム構築・販売について、今後5年間で100億円の売り上げを目指すとしている。
Fast Track DWHは、SQL Serverを利用し、中小規模環境に最適化されたDWHアプライアンス。SQL Server 2008 Enterprise Editionと、日本HP、デル、NEC、日本IBM、富士通といったベンダーのx86サーバー、ストレージを組み合わせ、事前検証された最適構成で提供される点が特徴となっている。
NTTデータとマイクロソフトでは、従来もマイクロソフト製品を使用したシステムコンサルティング、ならびに実装サービスを提供してきたが、今回の協業強化により、新たにFast Track DWHの販売を開始。また4月1日より、同アプライアンスの導入を検討している企業に対し、より円滑にシステムを導入できるようにする支援サービス「SQL Server/Fast Track技術検証ファクトリー」を提供する。
このSQL Server/Fast Track技術検証ファクトリーは、NTTデータが最適なBIシステムの導入を支援する「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」サービスの一環として提供され、Fast Trackのデモ実施や、性能検証などの各種検証作業で利用可能。日本市場で提供されているFast Track DWHの全モデルを常設し、顧客のビジネス規模や機能・性能要件、レポート要件などにもとづいた、最適なモデルの選定を支援するとした。
一方マイクロソフトも、SQL Server/Fast Track技術検証ファクトリーへコンサルタントを駐在させ、SQL Serverに対する技術支援を提供。あわせて、共同プロモーション展開に向けた体制強化にも取り組むとのこと。
なお今後は、Fast Track DWHをベースとしたDWH/BIソリューションの提供も予定している。
2010/3/23 16:04