MSYS、短期導入できる仮想化システムパッケージ「エムヴイピー」


 丸紅情報システムズ株式会社(以下、MSYS)は1月18日、仮想化に必要なシステムをパッケージ化した「エムヴイピー(MSYS Virtualization Package)」の販売を開始した。仮想化環境のシステム構築に最適なハード・ソフトが同梱されており、事前の動作検証が不要になるため、短期間で構築できるという。

 エムヴイピーは、仮想化に必要な製品をあらかじめ選定し、MSYSで事前検証を行ったパッケージ製品。データバックアップシステム、監視システム、MSYSのデータセンターを活用した各種クラウドサービスもオプションで提供するのが特徴。構築だけでなく、運用も含めた総合的な仮想化ニーズに対応するとしている。

 基本パッケージでは、仮想化ソフト/管理ソフトに「VMware ESX」「VMware vCenter」、サーバーに「HP ProLiant DL360 Generation 6(クアッドコアXeon×2基、20GBメモリ、Gigabit Ethernet×6ポート)」×3台、ストレージに「NetApp FAS2020A(300GB HDD×12基)」を採用。最小構成価格が700万円(税別)から。

 バックアップオプションは用途別に、1)瞬時の障害復旧型、2)非重複化技術による低コスト型、3)テープメディアを使った可搬型の3方式を用意した。1)では、ネットアップの300GB HDD×12本の増設ディスクと、非同期データ複製ソフト「SnapMirror」を提供。2)では、EMCの重複排除機能付きディスクバックアップシステム「DD610」、シマンテックのバックアップソフト「Veritas NetBackup」を提供。3)では、日本クアンタムのテープバックアップシステム「SuperLoader3」、Veritas NetBackupを提供する。

 そのほか監視オプションでは、CAのパフォーマンス管理ソフト「CA eHealth」、構成・障害・死活管理ソフト「CA Spectrum」などを提供し、クラウドサービスオプションでは、データ保存料に応じた従量課金のバックアップサービスを提供する。

 MSYSでは、今後1年間で5億円の売り上げを計画している。




(川島 弘之)

2010/1/18 13:45