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Webブラウザでメールもスケジュールも簡単管理-feedpath Zebra β版レポート


 フィードパス株式会社は、法人向けにWebサービス「feedpath Zebra」を提供することを11月21日に発表した。feedpath Zebraは、米Zimbra社のWeb型コラボレーションソフト「Zimbra」を日本語化し、SaaS(Software as a Service)化したもの。現在、一部企業においてベータテストが行われており、2007年1月には正式にサービスインする予定となっている。今回、ベータテストが行われているfeedpath Zebraを利用する機会が得られたので、同サービスを紹介する。


 feedpath Zebraは、メールクライアント、アドレス帳、Wiki、スケジューラなどの機能を統合したWebサービス。Windowsアプリケーションと同等の操作性を再現しているのが特徴となっている。

 ログインすると、メールの受信フォルダが表示される。使い勝手は一般的なメールソフトと同等。新着メールの間隔を分単位(2分以上)で設定したり、署名を設定したり、メールの振り分けなども行える。そのほか、新着メールを他のメールアドレス宛に通知したり、不在通知機能なども用意されている。

 受信したメールは、受信日時や件名などで並べ替えることも可能。こうした機能を見ていると、Webメールではありながら、使い勝手はWindowsアプリケーションと同等という説明も納得できる。


feedpath Zebraのログイン画面 ログイン直後はメールが表示。左側には、メールのほか、アドレス帳やスケジューラなどを選択できるアイコンが表示されている メールの作成画面。一般的なメールソフトと同じ操作性を実現している

 受信したメールはダブルクリックすることで内容を確認できる。feedpath Zebraの特徴として、添付ファイルをその場で表示する機能を備えている点があげられる。WordやExcel、PowerPointのファイル、PDFなどをHTML化して表示できるので、クライアントPCにOfficeがインストールされていなくても内容を確認できるのだ。HTML形式で表示するとレイアウトは若干くずれるが、確認する程度ならばそれほど支障はないだろう。また、クライアントPCにOfficeがインストールされていれば、ダウンロードして通常通りに開くこともできる。

 送信メールも一般的なメールソフトと同じ使い勝手となっている。アドレス帳に登録されている宛先であれば、入力内容に応じて自動的に表示する機能も用意されている。ただし、メールにファイルを添付する際、ドラッグアンドドロップは使えないので注意。


添付メールも通常通りに受け取れる。Officeがインストールされているのなら、ファイル名をクリックするだけ。Officeがない場合は、HTMLとして表示をクリック HTMLとして表示を選ぶと、サーバー側でOffice文書がHTMLに変換される

 feedpath Zebraらしい使い方としては、メールからスケジュールを作成できる機能があげられる。これは、メールの本文中にある日付や時間などの文字列を元にスケジュールを新規作成する機能。これを利用すると、メールを読んでいる段階でスケジュールの確認ができ、その場でスケジュールを登録できるので、使い込んでいくとかなり役に立ちそうな機能だ。そのほか、住所が書かれている場合にGoogleマップを利用して地図を表示したり、電話番号が書かれている場合にSkypeを利用して電話をかけるなどの機能も用意されている。このあたりは、Web 2.0アプリらしい。

 Web 2.0らしさでいうと、メールへのタギング機能が用意されているのも特徴。ひとつのメールに複数のタグをつけられるので、後々探し出すのに有効だ。


メール文中にある日付をクリックすると、スケジュール登録用のメニューが表示される メールからそのままスケジュール登録画面に切り換えられるので、スケジュール管理に便利だ 登録されたスケジュール

メール文中の住所から地図を表示することも可能。ただし、今回試用したバージョンでは、都道府県名が入った住所でないと利用できなかった 地図で表示する住所は一覧から選択できる Googleマップを利用して地図を表示。feedpath Zebraでは、他のWebサービスと連携した使い方も可能なのが特徴だ

 スケジューラ(カレンダー)もOutlookなど一般的なスケジュール管理ソフトで見慣れたデザインとなっている。予定を入れたい時間帯をドラッグすると、予定の入力画面が表示される。ここに必要事項を入力すれば、これで登録は終了する。また登録した予定は、ドラッグアンドドロップで時間を変更することもできる。そのほか、繰り返しの予定も登録可能だ。

 表示方法は、日単位、営業週単位、一週間単位、月単位から選べる。また、画面左下に1カ月分のカレンダーが標準で表示されており、予定のある日はボールドになっているので、ここで確認することも可能だ。

 カレンダーの特徴は、iCal形式のスケジューラとの連動機能を用意している点。feedpath Zebra利用者間でのスケジュールの共有のほか、GoogleカレンダーなどiCal形式に対応しているスケジューラとスケジュールを共有することができる。これを使えば、企業外の人ともスケジュールを共有できる。


定例の予定も登録可能 表示方法も、営業週単位や月単位などさまざま Googleカレンダーなどとスケジュールを共有することも可能

 アドレス帳も一般的なアドレス帳と同等の機能が用意されている。CSV形式でのインポート・エクスポートに対応しているので、これまで使ってきたアドレス帳のデータを読み込むのも手軽に行える。

 Wiki(ドキュメント)は、グループ内での情報共有を目的に用意された機能。ドキュメント管理用の機能だが、Wikiと呼んでいるように、複数人での情報共有での利用を想定している。


アドレス帳 Wiki(ドキュメント)

 今回紹介したのは、フィードパスがSaaSとして提供するサービスだが、同社によるとISPに対してOEM提供も行われる予定。また、SaaS以外にも、企業内のサーバーに設置できるモデルも検討しているとのこと。メールをサーバーで一元的に管理できることから、米国ではSOX法対応などコンプライアンス対策に有効なソリューションとして採用が進んでいるようだ。

 このfeedpath Zebraだが、Ajaxを採用していることから、使用するWebブラウザによりパフォーマンスが変わってくるという。同社によると、Firefoxが最もパフォーマンスがよく、次いでInternet Explorer 7がいいそうだ。今回使用したのはInternet Explorer 6だが、操作している際、若干つまづく感じはあったものの、使えないという印象は受けなかった。なにより、どのPCからでも日常使っているメール環境が得られるメリットが印象的だった。あとは、カスタマイズできる範囲が広がると、使う楽しさが増えてくるだろう。



URL
  フィードパス株式会社
  http://www.feedpath.co.jp/
  feedpath Zebra
  http://www.feedpath.co.jp/zebra/


( 福浦 一広 )
2006/12/22 10:44

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