Windowsシステムでは、Windows Server 2003でMicrosoft Internet Information Services 6.0 (IIS 6.0)を動かし、データベースとしてSQL Server 2000、アプリケーションプラットフォームとしてASP.NETを組み合わせた。Linuxシステムでは、Red Hat Enterprise Linux 3.0(RHEL 3.0)でWebサーバーのApacheを動かし、データベースにMySQL、アプリケーションプラットフォームとしてPHPを組み合わせた。
このような比較と議論がさかんになったきっかけは、Microsoftが2004年初めに開始したキャンペーンにある。“Get the Facts”と銘打ったキャンペーンでは、オープンソースが漠然と与える“低コスト”というイメージに対し、Microsoftがデータ(facts)を用いて対抗、口コミで広がるオープンソース人気に歯止めを掛けることを狙った。同キャンペーンサイトは当初、コスト、性能における優位性を強調していたが、2004年5月には、調査会社の米Forrester Reseachが発表した安全性に関するレポートが並んだ。この調査では、脆弱性数と危険日数を調査し、Windowsの方がRed Hatよりも安全という結論を引き出している。